またまた・・・である。先週の御嶽に続き、突然思い立って雪を求めた。これは1月・2月患者さんが重症で、全く休みが無かった反動・・・であると言いわけをしておこう。ただ単に雪山に登りたかっただけである。(今更言い分けなどする必要もないが) 4月1日からロープウェイが運休という情報をHPでゲットした!これはえらいこっちゃ!!いかないかん!!3月29日よる10時。患者さんも全員落ち着いている。よしゃあーーー行くぞーそそくさとザックに荷を詰める。天候飛騨地方;晴れのちくもり。3000mの稜線では雪か・・・覚悟していこう。 厳冬期対応の装備を整える。ザイル・ハーネス・・・どうしよう?でもひとりだから誰も確保してくれないよな。要らん!深夜2時車に荷物を積め、いざ出発。東海北陸自動車道を北上。いつものように、郡上八幡ICで降り、せせらぎ街道をひた走る。外はよく冷え込んでおり、道端には残雪も多い。夜空には星・・良い感じである。ニンマリ。そして、明宝村で第一次仮眠体制。30分の仮眠の後、高山市内に入る。コンビニに立ち寄り、食料をゲット。今度は、新穂高に向けて出発。午前5時新穂高ロープウェイ前到着。ロープウェイ始発を確認。8時開門。8時30分始発1時間以上は眠れるな・・。第二次仮眠体制に入る。7時45分起床;そそくさと身支度を整え、乗り場に向かう。先客が多い。スキーを担いだものが目立つ。よく見ると、新穂高ロープウェイスキー場は本日をもって営業を取りやめるらしい。それで、最後のスキーを楽しみに客が多いはずとわかる。まあいい、始発には乗り込めそうである。 |
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ロープウェイに乗り込み、窓からは雄大な北アのこうけが拡がる。良い天気ではないか!!ニンマリ。2本のロープウェイを乗り継ぎ、登山口へ出る。Wo---おドピーカンではないか!顔に日焼け止めを塗りたぐりリップスティックで・・・完璧である。早速歩き始める。同じようなパーティーが総勢10名ほど。先陣を切って歩き、どんどん先行する。ノンストップで45分で西穂山荘に到着。最高の天気ではあるが、西の山にはガスがかかっている。天気が崩れることは明白だ。先を急ごう。アイゼン・ピッケルを装備しまたまた先陣を切る。 |
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独標までは完全に先行し、一番乗りであったが、ここから徐々に雲行きが怪しくなってくる。おまけに雪が多く雪庇が発達しており、単独行での先行は危険と判断し、次のパーティを先に行かそうと待つこととした。 |
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さーてそろそろ天候は急転・・曇りどころか吹雪である。独標の上で進むかどうか迷う。そこで、昨日から2試補山荘で一泊し今朝に西穂山頂を往復してきた初老の方に情報を得る。雪は安定しており確保無しでも行けるとのこと。ただし時間が問題である。今からだと完全に吹雪の中を進むこととなり、やはり単独行では危険であるし、最終便に間に合わなくなる可能性がある。 |
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しょうがない!ピラミッドピークにターゲットを合わせ12時30分になったら、引返そうと決心する。7人のパーティーがザイル確保をしながら進むので、その後を追うが、何せ時間がかかっている。岩場ごとにザイルを出しているのである。これは時間がかかっている。途中で追い越しをかけ、先に行かせてもらうが、ピラミッドピークの下方10m地点で、かなり深い雪壁が立ちはだかっており、これは大変そうであり再び先程のパーティーを先行させるが、このとき12時30分となり、約束どおり敗退を決意する。 |
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吹雪の中の雷鳥・・ たくましい姿であった。人間には到底まねはできまい・・・ |
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西穂山荘からの下山路 風はないが、雪はしんしん降り続く この後は40分ほどでロープウェイ口に到着。しばし休憩の後3:30分発のロープウェイに乗り込む。 |
下山後は、無料のアルペン浴場にギリギリ滑り込む・・・4時に閉鎖であったが、3時55分管理人を押し切ってのわがままな入浴であった・・・ごめんなさい管理人の方・・・しかしなかなか善い湯加減であった。雪に打たれた体へのご褒美である。夏と違って入浴者が少ないため、ゆはしごく奇麗であった。この後は、車に乗り込み帰宅となった。新穂高出発:4時30分。自宅到着7時45分。途中は渋滞もなく、快適な帰路のドライブであった。雪によって阻まれた西穂であったが、なかなか善い挑戦であった。次回リベンジを試みる。 |