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藤内沢本谷に取りつき沢を詰めてゆく。高度を上げてゆくと徐々に氷は堅くなり、アイゼンがしっかりと食い込むようになる。 |
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昨日の冷え込みと新雪の降雪により、氷の上に30センチの積雪があり、所々ひざ上までのラッセルを強いられる。 |
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藤内沢最上部には神秘的なアイスフォールができ上がっている。この氷には縦走用ピッケルでは歯が立たない。アイスバイルが欲しいところである。当然このアイスフォールは横目に見て、正規のルートをとる。 |
緯度はかなり南の御在所とは言え、こんな素晴らしい景色があるとは・・・山とは不思議なものである。 | |
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氷の壁に取りつくアイスクライマー |
頂上からは白く化粧をした鎌が岳。樹氷もきれいな日であった。 | |
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下山は中道を選んだ。キレット手前の岩場は、なかなかアルペンムードが漂った景色である。 |
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この日は約20人くらいの登山者だっただろう。藤内沢は初めてであったが、善いルートであった。今度はロープ・アックスの装備を固めて望んでみたい。今週の西高東低の冬型が続いている。3月中旬までは何とか楽しめそうである。 |
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