燕岳-北燕-東沢乗越-中房温泉 
2003.7.27(SUN)

累積標高差1615m、累積下降1580m、行動時間10時間13分、最高到達点2763m

2003年7月27日:全国的に梅雨明け?の予報。空かさず北アに向かう。目的はお初の燕岳である。中房温泉を起点にすれば日帰りの周回ルートが取れる。
前日、ウダウダと12時くらいまで遊んでおり、そのまま、寝ずで12時30分自宅出発。高速を飛ばす。さすがに眠たいので、途中3回の仮眠をとる。
結構寝てしまったらしく、小黒川PAで既に4時頃であった。急がねば・・・5時30分に中房温泉に到着です。
人気コースなだけに、車も多く駐車に困ってしまいました。有明山荘上の駐車場に車を止め6時から歩行開始です。
中房温泉登山口の売店の前で呼吸を調え、顔に日焼け止めを塗りさあ入山しましょう・・・

登山口の指導標前です。6時30分ちょうどです。
さあ、これから、登り始めます。目標は11時に燕山荘の予定です。さっそく、歩くことにしましょう!では頑張って行きます!

合戦尾根を第一ベンチ・第二ベンチ・更に第三ベンチまで一気に登ります。ここでようやく休憩です。約90分の道のりでした。なかなか快調な足取りです。さらに、富士見ベンチを経て合戦小屋です。ここでは、良く冷えたスイカが有名です。みんなが美味しそうに食べているのでつられて食べてしまいました。良く冷えて甘く大変美味しくいただきました。こんな山の中でスイカが食べれるなんて、良い世の中です。ちなみに1/8玉で800円でした。お値打ちだと思うのですが・・・

(あまりにも美味しかったので、あっという間に食べてしまい、スイカの写真撮るのを忘れてしまいました)

それでは、合戦小屋から合戦の頭を経て、稜線に向けて歩くのですが、こんなガスで景色なんてありませんね。しょうが無いので再びトボトボ歩きます。

 


ガスの中でも道の傍らのお花畑で気持ちが洗われます。

シナノキンバイ・ウラジロナナカマドなどなど



燕山荘に到着10時10分

そうこうしているうちに、おもむろに燕山荘の前に出ました。あっけなく着いてしまった・・・という感じでした。それにしてもガスが濃いです。
燕山荘の全貌です。ヨーロッパ調の立派すぎる?小屋ですね。

燕山荘前で証拠写真です。

北ア一体はこんな感じで山頂付近はガスに覆われているようです。もちろん槍方面は望むべくもありませんでした。硫黄尾根の向こうに鷲羽岳方面を望んでいます。

ガスに覆われた燕岳・・・おっと!しかし、ほんのわずかにガスが飛ぶ。何とか全貌が望めます。ちょっとそこの方隠れて欲しかったんですがね〜

ちょっとアップ気味で山頂をみると、名前のごとく燕が羽を広げているかのような山容です。さあ、これから、山頂経由で下山することにします。10時30分。北燕を経由し東沢乗越をへて、中房温泉を目指しましょう。予定時間は6時間です。

11時ちょうど、燕岳山頂に到着です。2763mの碑が埋め込まれていますね。花崗岩の砂礫の山だけに、岩峰という感じではありません。エレガントな女性的な山です。またまたガスが沸いてきたので、さっそく山中を後に出発です。遭難なんていやですから・・・

燕岳-北燕岳野間の縦走路の周辺にはお花畑が拡がっています。チシマギキョウの青は見事な採光を放っておりました

やっぱりコマクサでしょう!燕岳はコマクサの群生では有名です。あたり一面に咲き誇るコマクサの群生を見たのはひじめてです。感動いたします!

恐らく後1週間もするとこのコマクサ達は首をもたげて短い生命を終えるのでしょう。
馬面で愛嬌はありますが、やはりエレガントさは一番です。その他ウスユキソウもありました。

さあ、またまたガスが濃くなってきました・・・ぼやぼやしていることが出来なくなったので、急いで降りることにします。

おっと、こんなところにもコマクサが・・・またまた足を止めてしまいます。

あちこち手の届くところにあります。でも決して採取なんかはしてはいけませんね!!そっとしておいてあげましょう!

北燕でガスの中、昼食後、一休み

12時ちょうどです。さあ、この後は東沢乗越に下ります。

ガスってます! 私のほかにまわりには、誰もいません! 静かな山行です。下山路には所々に雪渓が残っていますが、こんな天気ですから寒いです・・・じっとしているとぶるぶる震えてくるので、どんどん降りてゆくことにします。

本当に寒いです今年の夏は・・・・

東沢乗越の導標です。
13時ちょうどでした。
ここまでの道は、ひと気が無く、静かでした。途中で餓鬼岳からの縦走者の団体12人と単独行2名に遭っただけです・・・

さらに沢道をどんどん下降します。途中は斜面が崩れたり、草に覆われたりと、やや裏道的なルートでしたが、この静けさは単独行向けです。途中で5名の下山者を追い抜きましたが、この道を下降する登山者は少ないようですね。やはり、行きも帰りも合戦尾根では芸が無いでしょう。ただし単独行の場合は転倒・ケガはかなりやばいです。助けが無いかも知れませんね(;_;)また、渡歩点も多く雨の後は増水しており危険でしょう。

ひたすら東沢を下降すること2時間。下山路は急勾配、道が狭く所々崩落しており、滑落注意です。滑落とまでは生きませんが滑りやすく特に雨の後は大変そうです。深い谷に挟まれ暗い雰囲気でした。ようやく少し開けて明るい沢にでました。傾斜も緩やかです。

”1人づつ渡れ!燕山荘”の注意看板がある吊り橋です。

燕山荘の管理する橋のようですね。ようやく最後の徒歩点に来たようです。この橋を渡ると後は10分くらいで中房温泉に着きます。

中房温泉に到着です。この温泉にはいろいろな露天風呂があるようです。敷地内に点在しており、宿泊は一日だけでは全て入りきれず、もったいなさそうです。しかし、ここは”宿泊者以外立ち入り禁止!”の看板がありましたが、下山口を歩いてくると、自然にこの敷地内に紛れ込んでしまうとは、どういうことなのでしょうか? 決して、無理やり潜り込んだわけではありませんが・・・

中房温泉の玄関前です。温泉に入りたいのですが、これ以上ゆっくりしていると帰る時間が遅くなりそうなので今日はあきらめて帰ることにします。(残念です本当に)

登山口に戻ってきました。4時30分でした。売店のおじさんにとっていただきました。彼に聞くところによると本日、今回の逆コースを7時間で登ってきた人がいるとか・・・驚きですね!(しかし私もさらに軽装にし写真の時間を削れば7時間くらいでも可能かと、自負しているんですが・・・)
天候には恵まれませんでしたがコマクサの群生、雷鳥の親子などにも出会えまずまず満足の行く山行きでした。あまり疲れなかったのはとにかく涼しかったからにほかなりません。水も500ccしか使いませんでした。しかし、本当の夏日であったら樹林帯の中でバテバテになっていたかもしれません。久々の良い運動!!と言った感じでしたが、弱点の右膝がかなり痛いのはいかがなものでしょうか・・・歳には勝てないのでしょうか・・・それとも1ヶ月で体重が3Kgも増えたため膝に負担がかかっていることは間違いありません。膝には体重の3〜5倍の力がかかると言われて要ります・・・
しかしこれにもめげずにまた行ってしまいそうです・・・・しかし、まともな写真なんてありゃしない! ほとんど日記帳レベルでした。 デジカメらしい使い方・・といえば聞こえがいいですか?・・・<m(__)m>