2004/10/3 錫杖岳中央稜P2を目指す〜クライミングレッスン〜 メンバー:村瀬健司(飛騨山岳会)・操 天候:曇のち雨 |
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10月3日土曜日夜・・・岐阜市は高富(お師匠さんの自宅:ここには手作りログハウスなんぞがあります! 娘さんのために自らの手で造ってしまったのだ)を出発し、一路新穂高を目指し、途中、国道156号線沿い、郡上八幡に入るすぐ手前にベトコンラーメン”重楽( JURAKU)”に立ち寄る。ここのラーメンは国道沿いの何でもない店なのだが、侮るなかれ、地元八幡のホテル郡上八幡料理長が退職後に始めた店だけに味は確かである。師匠はみそベトコン、私はベトコンチャーシューとそれぞれ餃子と小ライスを頼んだのだが、食べごたえのあるラーメンの味と量にすっかり腹がはち切れんばかりになってしまったのだ〜・・・ まあ、それはそうと、食べたら早速、高速を使って新穂高まで清見経由で高山〜平湯〜新穂高に着いたのが夜10時。周囲はしとしと雨が降り肌寒い!!明日の天気は期待できまへんね〜となかば諦め気味で、師匠お勧めの”キリンまろやか酵母”をのみながら時間を潰す、飲み慣れないお酒に少し気分も良くなり、そのまま寝ちまった。 何度か肌寒さに目を覚まし外の天気を確認するが相変わらずの雨である。朝8時になっても外は霧雨・・・地面はびしょびしょ・・・とても岩場は無理だね〜・・・と思いながらもせっかく来たンだからもったいないよね!!と言うことで摂りあえずいけるとこまで行ってみようということになり。着替えて霧雨の中を出発したのだ。駐車地は中尾温泉の入り口の駐車場。蒲田川をわたると、すぐに槍見温泉がありその脇の登山届け用の電話ボックスがクリヤ谷登山口です。 (ところで、”ベトコン”てベトナムとかじゃなくてベストコンディションラーメンがもとだってこと知ってます??) |
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ハイ、ここがクリヤ谷の入り口です。最初は普通の登山口だが、クリヤの岩屋を過ぎてからの泥つき草つき斜面は苦労させられた思いが有りあまりいい印象が無いルートなのであるが、まずは途中の錫杖の出合まで歩くこととなる。予定所要時間:1時間。さすがにこの雨じゃあ登山客は少ないね・・・と思っていたら45-46才の女の人が一人で下山してきた!聞くところによると5人のパーティーで錫杖沢を詰める計画で来たのだが、彼女は途中で転んで腰を打ったため一人下山してきたとのこと。たのメンバーは錫杖沢を詰めて本峰を目指すとのこと。好きもンだねー沢登りとはこんな雨の日に・・・などと思いながら我々もそんなに変わらないよな〜・・そしてしばらくすると笠ケ岳から下山してきた初老の男性にすれ違った。元気だ・・・みんな・・・錫杖沢分岐から左の枝道(明瞭な踏み跡がある)に入りすぐに沢の徒渉。そしてそこからが、岩場への取り付きへと進む錫杖沢〜左俣〜右俣があるのである。やや急な沢を詰めてゆくが時折つるつるの岩にビビリながらつめてゆく。(実はもっと歩きやすい道が沢の横に着いていたのだった!)我々は完全なバリエーションのブッシュ帯をかき分け、それこそ必死の形相で薮をなぎ倒し進んでゆく。5メートル進むのに1分かかることも・・・”本当にここでいいの〜〜””大丈夫!大丈夫!”師匠は恐れることもなく道無き道を進んでゆく・・・そして相当な苦労の末に、とうとう取り付きに辿り着いたのだった・・・ |
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その取り付きの直下からみた錫杖の岩場である。これは中央稜P3だと思います。ここの右手が前衛フェース。ここから更に沢を詰めてゆくとP2への分岐点のルンゼと滝が姿を現す。こうやって取りつくのか〜〜。さすがに迫力があるな〜・・・と感心しながら、滑りやすい濡れた岩を恨めしく思い、今日はここまでで敗退を決める(当たり前だよ雨の日にロックはヤバイよな) |
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取り付きから沢の下部を見下ろすと幽玄な世界が広がっている。かろうじてガスの向こうに穂高連峰やや焼岳が姿を現していた・・・ |
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まだ紅葉はしていないなー黄色は少し多いけどこのあたりはダケカンバはないので赤は少ない・・・ |
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ここがP3とP2へのルンゼと小滝であろう。クライミングをするにはまずここまで来ることが一苦労である。単独ではなかなか来れないよな〜。lここまででもいい勉強になったな。 |
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さあ今日はこれまでまた来る日まで・・・・この後、沢筋を板すら降りてゆくゆくのだが、最初からこの沢を詰めてりゃ楽だったんだよな〜 師匠曰く”どこでも行けるからだいじょーぶ””いつもこんなもんだったから・・・”なんてのんきに笑っているのはさすがにエキスパートなんだな〜 雨はドンドン本降りになりほとんど濡れ鼠だ!!このまま下山だけなのでカッパも着ずに歩き続けるのだがさすがに肌寒いよな |
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少し黄色と赤の紅葉が入り交じってホッとさせられる一瞬もありました。この後はひたすらクリヤ谷を下って、槍見に到着。その後で露天風呂”新穂高の湯”(橋の下にあるあの風呂)に使ったんだが、これがまたぬるくてからだが冷えてしまったため、あわてて風呂から上がり、車に乗り込みだんぼを暖まりながら平湯バスターミナルの温泉に入り直したがここもあまり温かくないな〜・・・ということでそそくさと出てきてしまったのさ! さあ後は帰るのみである・・・ |
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高山市内を師匠に案内してもらう。(師匠は高山保健所で働いていただけに飲食店には詳しく、顔も聞く・・・色んなとこでコンニチハ・・・という感じだ) 豆天狗でラーメンを食べようということで立ち寄った。昔ながらの中華そばといった味だが、ここは2代目が後を継いだのだが、やや、茶髪で連れのようなヒトとカウンター越しで何やら怪しい商売の話をしながらラーメンを創るというやや、気に入らない感じであるが、ラーメンはまずまずであった。 店構えも今年に立て替えてようで奇麗だがおそらくこの主人の趣味なのだろうサーフィンの絵は興ざめなんだよな〜・・・ 更にこの後リンゴの小売店があるとのことで 連れていってもらいお土産リンゴを買ってきたのだ。(11月になるともっと美味しいのが入るんだって!) |
この後はせせらぎ街道〜国道156号を走り、7時:無事に岐阜に帰ってきたのでした。クライミングは出来なかったけど取り付き点まで到達し、更にブッシュをとことん掻き分ける精神力が身に付いた!! またまた、勉強になった山行きでした。 |
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