御岳山・山スキー行者行・・・いにしえの登山道:黒沢口アプローチ |
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メンバー:単独 形態:日帰り山スキー登高 SKI: SKI TRAB SINTESI BOOTS: NORDICA TR12 |
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2004/4/17(土曜日)仕事が終わったのが15時・・・明日の天気は晴れの予報。兼ねてからこの季節の3700mの高峰:富士山はどのような山なのだろう・・・と興味津々である。何を隠そう私はまだ富士山に登ったことはない。特に夏シーズンは暑く単調で、ゴミゴミした・・・というイメージがつきまとい、登ろうと思ったことはないのだが、残雪期であればそれなりにスリリングな山スキー行が楽しめそうなのである。今が旬かもしれない。と思い、いろいろと調べてみた。インターネット情報では富士山道路やスバルラインは朝の開門が朝8-9時ごろだという・・・・1週間後の連休になると開門が早まるのだという・・・これではいくら何でも無理だ!またほとんどの記録が4月後半から5月連休ばかりであり4月中旬は情報が無いため山の具合も判らない。ほとんどの人は前日に5合目までクルマを乗り入れ、車中泊〜早朝出発らしい・・・今回はあきらめだ! 突然力が抜けてしまった。 目標がなくなったときほど人間は無力だ・・・・途方に暮れてしまう。 どこかへ・・・富士山がだめなら、同じ信仰の山:御嶽山・・・しかあるまい。昨年、田の原からの2回に続き3回目だが、今回は古来もっとも栄えた信仰の山道:黒沢口からのアプローチとした。 |
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黒沢口登山道 6:10;入山 6合目までは、クルマでの入山が可能だ。ここの標高は1800mであるので山頂までは標高差1300m弱だ。初めての道だが、登りは5時間くらいだろう・・・同じようにスキーを装備した登山者が他に2名下り、ほぼ同時にスタート。ただしその方たちはスキー場スロープから取りついたようだが、この暑さだから影の中をあるいたほうが正解だろう。私は、疎林帯の中を一人モクモクとシール登高をする。道はほぼ雪がつながっており疎林帯の中を登るのだがいかんせん落ち葉などのごみが多くスキーに絡みつき重くてしょうがない!! |
ここの左奥の雪の切れ目から入るのが登山口です。 すぐに中の湯という山間の一軒宿があります |
6:30;6合目小屋 登山道には1合目登るごとに、小屋があり休憩も出来るようだ。 この季節は全ての小屋は休業中です。 |
7:00;7合目小屋 ここは7合目小屋です。 |
8合目小屋前より 8合目・金剛堂前前まで来ると森林限界を越え、ようやく山らしい景色が広がる。飛騨側s山頂のごつごつした岩肌が迫力である。 |
8合目の鳥居前にて。雪に埋まっていてすっきりとしているが、この辺からは霊場らしくたくさんの墓石が立ち並んでいる。迂闊に歩き回ると足下に踏んでいるのだ・・・ |
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さらに高度を上げ、2700mくらいから、斜度は徐々に増してゆき、高度も上がり息が切れるころだ・・・広大な景観に助けられ、頑張って登らなければならないところだ。ルートの選択と時間帯によっては、シールもスリップしやすくなり、担いで登った方がいい場合もある。最後の小屋に這い上がる斜面はきつかった!! スキーを担いでツボ足で登ったが、湿雪ラッセルとなり疲れた〜・・登り途中で仕事の電話が入り夕方に帰宅することを確認し先を急ぐ・・・頑張って昼すぎには下山だ 9合目小屋より山頂方向を見上げる。山頂はさらに右の山陰になります |
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やはり今年は雪が少ないのでしょう。 |
山頂より今登ってきた道を見おろす。はるか下方は登山口のある、御岳ロープウェイスキー場です |
山頂でのワンショット昨年よりは約半月遅い登山ですが、今年は暑いくらいであった。風が少なくて快適な山頂でした。 |
山頂を12時ちょうどに後にし、下山開始。スキーをデポした9合目小屋まで10分で戻りここで、スキーシールを外しいよいよ滑降です。ここから標高差約1000mのお楽しみの始まり!気温がドンドン上がっておりさすがに雪質はザラメだが、比較的滑りやすい緩斜面が広大に広がります。時間があれば登り返して楽しめそうな場所もありますが、時間制限付きなので一気に滑り降ります。途中の斜面でもシュプールを振り返る・・・ややターン後半がテールスライドしすぎてますもっとリズミカルなエッジングをシナイカン!ゲレンデ状態の斜面だが、やはりここはオフピステ・・・所々で小さな表層雪崩が起きました。 |
9合目デポした場所まで戻り、シールを外して、いよいよスキー滑降開始です。 この瞬間が最高です。 |
私が下山中にも、何人かの登山者が登ってゆくのとすれちがった。こんな日差しの強い日に、これからの時間に登るのはチョット遅いのでは・・・暑くてバテそうである |
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12時ジャストに山頂を後にし、12時20分から9合目小屋からスキー滑降・・・13:00にはあっという間に7合目まで滑降したが、その後、御岳ロープウェイスキー場方面へ下るか、登ってきた樹林帯を下るか迷ったが、結局スキー場は雪が繋がっていなさそうなので、疎林帯〜樹林帯をスキーで下ることにした。登ってきたときと違い、道標が見つけにくく登ってきたときのスキーの踏み跡に注意しながら下りてゆく。雪はドンドンと重くなり、さらに落ち葉がスキーを滑りにくくし、疲れるだけので、板を外し、担ぎツボ足下降としたが、これもズボズボ!!と重い雪にはまり、疲れまくりである。1時間くらいで樹林帯を抜けようやく6合目の中の湯小屋の前に飛び出し、一安心である・・・・・ |
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中の湯の下山口の看板です。メジャーなルートなのでしょう。立派な看板です。さすが霊峰御嶽山です・・・ |
久しぶりの山スキーであったため、登りきれるかどうか不安もあったが、いつも通り何とか登下降できた。この時期の御岳は3000m峰であるが、さすがに雪は少なく、上部はザラメで不安なくすべれるが、中間〜下部は湿雪で重たく、疲れる雪質である。北向きの御岳チャオほうめんからのルートの方が良かったのかもしれない。この後、クルマにもどり、夏の季節のようなギラギラした陽を浴びながら一路帰宅である。途中、木曽福島のくるまやで恒例のそばを食し、この後、約束した患者さんの診察が待っており18:00に何とかすべり込みで仕事に復帰し、診察・回診を終えた。 |
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