2004/4/29(THU) 御嶽山周回ルート〜飛騨路から木曽路へ〜
Cruisin' with HD FXDL
Total travel distance: 310km/11hours

今回は久しぶりに二輪車で山を眺めて走ってみようという企画です。自分の体力のみで登る山とはちがって、さすがにハーレーで山道を走り回るのは大変です。重たい鉄の塊をうまく操りながら山道を駆け上がるのもまた体力がいるもんだな〜と感じてしまった。コースとしてはオフロード車の方が自由度があって楽しいと思います、この御岳周辺はさまざまな林道もありますので時間があれば道を探しながらゆっくりと周回するのも楽しいと思います。
今回の周回ルート・・・岐阜県と長野県に跨がる霊峰:御嶽山のすそ野に広がる開田高原を目指します。朝6時出発予定であったが、予想外な事態!!フューエルコックをオープンにしたままだったためエンジンが完全にかぶってしまい始動不能な状況であったのだ!!クルマのバッテリーから電源を取り何とかセルを回しまくりガソリンを飛ばして苦闘すること1時間で何とか始動にこぎ着けた。1週間前にエンジンをかけたときにコックを戻すのを忘れていたためだ・・・事無きを得てエンジンが安定するのを待つ。8時30分予定より1時間以上も遅れて出発・・・季節はGW・・適度な涼風と初夏の日差しが混在する好日。岐阜市を起点にし:国道21号〜41号経由で飛騨路は小坂町までひた走る。小坂町に入ると国道から県道441号へと進む。道は次第に山間の酷道の様相を呈してきます。負けずに重たいHDにムチを打ちひたすら進みます。県道は1.5車線で落ち葉や枯れ木や小石が散乱しコーナーでは石に乗り上げないよう注意して走りましょう。濁河スキー場に到着すると濁河温泉と木曽福島方面の分岐にさしかかりますがここは木曽福島方面に向けますがいきなり工事中ダートとなりHDは転倒寸前の危機でした。

県道441号御岳パノラマライン途中にて・・御嶽山飛騨側の秀麗な山並み・・・・そして相棒HD FXDL

この周辺の地図はこちら

http://www.mapfan.com/m.cgi

http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E137.27.8.5N35.56.17.1&ZM=5


さらに・・・・One Shot

そして、さらに・・・・One Shot

県道441号の峠付近。1.5車線の交通量の少ない快適なラインだ。ただし、雪解け直後のこの季節には小石や葉っぱが所々堆積しており、滑りやすいので注意が必要です。正面に御嶽山が広がります。ここを過ぎるとしばらく下りにさしかかり国設濁河スキー場に出合い、ここで濁河温泉方面と日和田・チャオ御岳・木曽福島方面の分岐がある。今回は迷わず木曽福島方面に折れる。そしていきなり工事中の玉砂利道路にぶつかり、こけないように細心の注意を払う。その後もしばらくは積雪路面・穴空き路面など岐阜県側の道路状況は決して褒められるものではないことを付け加えれおきたい。

県道441をひた走り、チャオ御岳スキー場の近くにさしかかり長野県側にさしかかると岐阜県側とは全く違った素晴らしい、高速ワインディングロードとなります。チャオ御岳スキー場までのアプローチルートとして造られたのでしょう。贅沢すぎる道路でした・・・道路の両脇は白樺樹林帯に囲まれ、快適そのものです。それにしても岐阜県側と長野県側の整備場今日の違いは一体何なんだ!

ここからは乗鞍岳の雄大な全貌が望めます。今日あたりは乗鞍山スキーなどで多くの山スキーヤーが入っているのでしょう。

開田高原にある手打ちそばの店”高原食堂”で、開田蕎麦を食す。開田高原は蕎麦の産地として有名であるが、意外にも蕎麦を食べさせる店が少ないのだ。ざる2枚900円也。を注文する。10割蕎麦の割には、つるつるとした滑らかな舌触りだ。適度なはごたえも絶妙! 

隣の席で同じく蕎麦を食べていたご夫婦年のころ60才くらいだろうか痩せ気味だがヒゲを蓄えた彫りの深い男性であるが不意に、窓の外を眺めてから話しかけてきた、Dyna Low Rider・・・ですね。そう、窓の外に見える私の車を見ていたのだ。ちらっと見てDYNAとわかるんだ。彼もおそらくオートバイ乗り・・・さらにはハーレーに乗っていた経験がありそうな風ぼうであるから・・・短い時間であったが彼と山に登ったり二輪に乗ったり・・というような会話した。そして彼らは先に食べ終えて帰っていった。
2枚はやや量的には多めだろう。あっという間に平らげ代金を払って店の外にでる。以前に来たとき・・・おそらく5年くらい前だったと思うが、このときはもっとちっぽけな店だったと思う。一度店をでて改めて思い出してながら、再び店の中に入り、店のおかみさんに聞いてみた。
”昔は確かもっと小さな店じゃなかったですか?”
”ええそうです。3年前に立て替えたんです。昔は正面に入り口があったんですけど”
”ああやっぱりそうなんですね! 昔に来たのを探してきてみたんですが店構えが変わっていたので・・・””蕎麦の味は昔と同じだったんで・・・”店が新しくなっていて初めはわからなかったんです・・”
”そうなんですか・・・・また来てくださいね・・・”
”ぜひ・・・”

そして再び、HDに跨がり店を後にする。店は変わっても蕎麦の素朴な味は昔のままであった。ほっと一安心である。
さあ、帰路につこう。

途中の通称:日本ネパールライン・・・勝手に名付けたのですがこの雄大でのんびりした光景はおそらくネパールに似ているのではないだろうか・・・と想像してます。手前の煙がさらに生活の営みを彷彿させます。

このあたりからの光景です↓

http://www.mapfan.com/m.cgi

http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E137.35.5.1N35.56.14.0&ZM=7

雄大なすそ野を拡げる御嶽山と、広大な空にジェットの機影・・・自然と人類の融合
便利で快適な道路も大切かもしれないが、必要以上に無意味な開発は慎まなければいけない。オートバイで走る時もこの気持ちを忘れてはいけない。出来るだけLow Impactで行こう! この自然をいつまでも守り続けるのも我々の責務だ。


帰路は木曽福島方面に向けてひた走ると、今度は山間に中央アルプスが見え隠れする。左の写真の中央は木曽駒ヶ岳〜三ノ沢岳方面になります。
この後は、国道19号をひたすら南下し中央道:中津川ICへ。高速に乗りやや速めのペース100+αで流すが、途中の眠気には勝てず、数回SA・PAで休み休みで帰宅の途につく。その後診療所へ到着したのが、午後5時。回診・診察を終了し21時無事帰宅。久しぶりのオートバイツーリングでしたが、距離は300kmながら、酷道〜狭道〜山あり谷ありと、ややきついタイトな日程でしたが、やはりV-TWIN Evolutionの鼓動を感じながらの日本ネパールラインのクルージングは最高です。最近は日本ではハーレーは人気であり、これに乗っているだけで声をかけてくれる方も多い。本日もそば屋であった男性のほかにも高速道路のSAで声をかけてきた20歳代の若い男性もやっぱりハーレーはいいですね・・・いつかは乗りたいな・・・と語っていた。こんなふうに話しかけられると照れ臭いときもあるが、安堵の気持ちにもひたれる・・・
本日約300kmの中距離ツーリングはなかなか充実したものであった。