連休の山スキーシリーズ

2005/03/20(日)第一弾:山スキーの聖地:秘境の山・猿ケ馬場(1875m)へ・・・
2005/03/21(月)第二弾:国道沿いのパラダイス。こんな美味しい山はない!!日照岳(1751.3m)
メンバー:単独
形態:山スキー登高

2005/03/20(日)第一弾:山スキーの聖地:秘境の山・猿ケ馬場(1875m)へ・・・
メンバー:単独
形態:山スキー登高

さあ、3月も後半に差し掛かり、岐阜県内、特に奥美濃の山は山スキーも大詰めとなってくる時期です。この時期しか行けない場所として最後のチャンスでしょう・・・兼ねてからの目標でもあった、猿ケ馬場山を目指します。猿ケ馬場山1875m:帰雲山1622m(かえりくもやま)経由のノーマルルートをたどります。GPSからのウェイポイントデータです。

世界遺産である白川郷・萩町集落の白川八幡神社の裏手の林道を進みます。この時期林道はすぐに除雪点が終了しており、車を止めるスペースは1〜2打遺文ですのでおけない場合は、神社横の有料駐車場に置こう。いくらだったかな〜・・私は林道に路駐した・・・林道に沿ってつづら折りに登ってゆこう。途中はカットカットで進もう。途中からは白川萩町集落の町並みが広がる。

この沢に忠実にしたがって登ろう。1100m位で宮谷林道に再び出くわすだろう。どんどん登り、林道が大きく左へ巻くところで、正面やや急斜面に取りつきます。ここを登りきるとその上部は沢状の疎林帯が広がります。その後は帰雲山への稜線を目指して山腹を巻くように登ってゆく。トレースの多くは稜線伝いのアップダウンのルートのようなのでこのトレースを外して、山腹左斜面をトラバース気味に帰雲山の鞍部を目指して行きます。再度稜線に出会うと右手にようやく猿ケ馬場山前衛が見えます。そこからは稜線伝いに行けばよいのですが、チョット欲張って、右の斜面をカットしてやろうと思い谷に降りたのですが、この谷から這い上がろうとしたのだがけっこう急斜面でありなかなか這い上がれずスキーを脱いでツボ足で何とか登り後はのどかな広い斜面を淡々と歩くのです。やがて真っ平らな山頂らしきところにでるのですが、ここには一本の折れた木が立っていますがここはまだ山頂ではないようです。もっと高い場所が更に200m位奥にあります。GPSでもちゃんと確認できました。

さあ山頂到達です!!360度も渡すかぎりの大展望です。北アルプス、剱、乗鞍、御岳、ぐるっと回って、大日が岳・水後山、白山連山、笈ケ岳・・・もう感無量の大満足の光景が広がります・・・・・

だだっ広い山頂で記念写真を撮ります。クリアーな空ではありませんがガスは少なく見晴らしは良かったです・・・さあ、これから30分後にお待ちかねの滑降になります。

なだらかな斜面を無理せずゆっくり通ります。やや細い稜線にくると雪が重いためなかなかスムースに滑ってくれません。そして帰雲山の手前から右手の谷のノートラックの斜面を見つけ思わず飛び込む・・・ヒャッホーーーと行った歓喜を上げながら!!またシールで登りかえして今度は帰雲山山頂を目指します!帰雲山山頂も真っ平らでGPSで山頂を確認します。ちょうどこの山頂でテント泊中の3名がいました。

さあ帰雲山を後にしどんどん下山ですがここは起伏が少なくスケーティングばっかりです。時々登りかえしも有ります。途中で登高中のグループも何人かすれ違います。さあ1500m地点からは下り一辺倒になりますので速いです。

1時間45分で下山終了です。疎林帯の気持ちの良い山でした。急斜面もなく無理なくすべれる山です。山スキーの達人には物足りないでしょう。雪質は思いながらも何とかスキーを回せる感じで苦労しませんでした。この日は快晴になることはなくそこそこ気温が低かったのが幸いしたのでしょう。


さて下山後の慣例となりつつある”蕎麦道楽”です。下山後、御母衣ダム湖畔にある、ログハウスのペンション兼喫茶兼蕎麦屋??ログの宿 風地原小屋(ふじわらごや)に立ち寄ります。以前から手打ちそば・・・・のも時が気になっていたのですが今回初めてこの店に入ることがきました。


メニューはザルを注文します。出てきた蕎麦は色合いは挽きぐるみ10割蕎麦の様です。香りは・・・この季節は新蕎麦ではないので香りは弱いです。まあしょうがないですねこの季節では・・。お味・歯触りは・・・なかなかいけます。しゃきっと冷えた腰のある蕎麦にこの辺の美味しい水が、しゃきしゃきした触感を修飾しています。おそらく荘川産の蕎麦粉を使ったと思うのですが、独学で打ったのでしょうか?なかなかできますな〜〜。いい感じの蕎麦のお味。ダシも煮干しの臭さもなく癖もなく・・・といった感じで好感のもてるものでした


ログの宿 風地原小屋(ふじわらごや)

お店の全貌です。とても蕎麦が食べられるような感じではありません。もっとも中は少人数を対象にしたペンションのようです。この日も一組の家族が泊まっていました。


さて食事の後はドライブイン御母衣に移動し駐車場の脇に止めまずは大休止。そのうちぼたぼたと大粒のベチャベチャ雪が降ってきました。その後ヒト気が無くなったら自販機の前に移動し、ここの屋根を少し拝借しクルマが半分はいるように止めさせていただきます。これで少しはぼた雪から逃れます。自販機の明かりもありがたいです。ここの屋根下でお湯などを沸かして食事をささせていただきました
2005/03/21(月)第二弾:国道沿いのパラダイス。こんな美味しい山はない!!日照岳(1751.3m)
メンバー:単独
形態:山スキー登高


日照岳は国道156号線御母衣ダム沿いからダイレクトに取りつくことができるため交通の便はすこぶる良い。取り付き点は複数あるが更に特筆すべき点は美味しい斜面が北向きであり3月でもディープパウダーが期待できることなのです。また、ここから北にやや目を向けると三角点のある無名の1746.1m峰(通称:がおろピーク)もこのエリアでは良く滑られているようです。
まず国道156号:福島保木トンネルの南側のに数台分の駐車スペースがありますのでにクルマを止めます。わざとここは除雪してくれてますので山スキーやの味方をしてくれる、気の利いた管理者がいるのでしょうか??山側にわずかなトレースがあると思いますのでここから進入します。小さな道路標識が目印です。

尾根に取りつくと最初は緩やかな登りですが徐々に傾斜は増してゆき1000m以上になるとかなり急な登りとなってきます。降雪直後は尾根にもかかわらず雪は深くラッセルに苦しめられる・・・こともある。この日は案の定、単独での靴ラッセルから徐々に靴上〜深いところでは膝ラッセルとなってきた。おまけに北向き斜面は風でゆきが飛ばさウインドクラスとしており、シール登高はスリップの嵐であった。


良い天気ですが、風が強くなってきて粉雪が舞い上がり幻想的でした。


このあたりシュカプラが奇麗です。


太陽も強く射すようになってきました。時間はまだ9時過ぎごろです。
主尾根にしたがって淡々と登ってゆきます。思ったより斜度もきつく雪は重いです。時間経過とともに更に重くなりそうです。出来るだけ速い時間帯に降りたほうがよさそうです。

1600m付近からは稜線は細くなり登路左手には雪庇が出来いる。忠実に稜線直上を進もう。おおむね灌木がある場所を歩けば安全です。この辺は条件によってはウインドクラストしく送る場所です。

山頂直下50m付近では風とともに分雪が巻き上げられており風の抜け道のためかなり雪面は硬くなっている。状況によってはクトー装着で進もう。

この辺はクラスとしており勢い良く突っ込みすぎると右手の雪庇を突き抜けて滑落〜転落してしまいますので程々のスピードで・・・


この日も風が強くジッとしていると雪まみれとなってくる


山頂で簡単な雪洞を掘って風をやり過ごすのですが・・・だんだん強くなるばかりなので30分の休息の後下山滑降開始です

この日唯一すれ違ったご夫婦です。富山から来たとのことです。夫婦でワカン無しでツボ足とは・・・大したものです。スキーのトレースが心強かったです!!と感謝の言葉をいただきました。1500m付近で・・

1400m付近から御母衣ダムを見下ろす。はるか遠くに北アルプス・・・乗鞍から焼岳を挟んで穂高〜槍〜笠〜黒部五郎〜剱〜薬師・・・全ての山陵がくっきりと浮かび上がっていた。まさに大展望台である。上部尾根上はこのように北ア・御母衣ダムを見下ろしての快適な斜面である。この下は一部緩斜面をせっせと漕いで・・・特に今日は新雪でスキーがあまり滑らないので、一生懸命に漕がなければなりませんでした。

さて・・・この後は登ってきた尾根道を忠実に戻ろうと思い滑っていたのですが・・・ちゃんと赤リボンも確認していたのですが知らないうちに・・・見たこともないような斜面とやや斜度も強こんな斜面あったかな〜〜といった感じで降りていました。やっぱり見たことない斜面だな〜とGPSをとりだして確認すると、一本北の尾根道にそれておりこのまま降りれないこともないが斜度は40度くらいが続き雪質も重く、所々雪面が切れかかっており、雪崩れそうでいやだな〜〜といった状況でした。少しづつ右方向へトラバースしてゆきますが、最後は深く切れ込んだ谷のため元には戻れずこの尾根をかなりしたまで下ってゆき谷の相が穏やかになったところで、雪のつながった上を滑って元の取り付き点に無事復帰できました。登ってきたときに目をつけていた美味しそうな斜面は滑れずじまいでした・・・まあこんなこともあるよな〜これも山スキー・・・いつも楽しいことばかりじゃないのがまたいいんです!

下山後は、夏の陽射しのような太陽が照り返していました。道路ぎわでスキーを乾かして着替えをしている姿を見て、不可視気な顔をして通り過ぎるドライバーが多いですね・・・こんなところでスキー場ある??と普通の方は思うのでしょう。

本日の蕎麦は荘川村の役場のちょうど前にあった本当に地元の人の食堂であろう”食事処 おかだ”ののれんを掲げたお店を覗いてみました。店先には手打ちそばののれんが誇らしげですのでこんな感じの店もたまには良いでしょう。ザルを注文しました。典型的な海苔がまぶされたザルです。味は普通の食堂にしては立派な味の蕎麦です。ご主人が手打ちで打ったとのことです。おかみさんに聞いたところでは蕎麦粉はこのあたりの店はほとんど近くの水車挽きの粉を使っているようです。

食事処:おかだ(荘川役場すぐ近く)

車内に装備したGPSです。山行だけでなく、道路地図も読み込めますので登山口や取り付き点を入力しておくと深夜のアプローチに非常に便利です。カーナビほど賢くはありませんが、自由自在に持ち運べこれが無ければ、山には入れない・・・というくらい有用な逸品です。これからは山行には標準装備になってくるのではないでしょうか。もう少し値段がこなれてくれると嬉しいのですが・・・道路上での精度も十分実用域です。バッテリーアダプターなどがあればバックライトも連続点灯でき見やすさ倍増でしょう!

東海北陸自動車道ー東海感情自動車道の美濃・関ジャンクションです。いつの間にやら出来た!!!といったように突然開通です。名古屋での万博・空港開港の勢いと世界企業トヨタの名古屋駅前本社移転など今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの愛知県の活性化のおかげです。
無事に14時に職場に到着し、軽く仕事をこなして一日が終了。休みの時も職員の前では”何もしてなかったよ〜〜!!”と思わせなければならないのも大変です。(山行ってるのはしっかりばれてるんだけどね・・・・)