2005年山スキー後半戦 ダイジェスト版
何とかケガをすることもなくシーズンを終了しました。まだまだ、素人山ヤだな〜と思うことばかりですが、何とか乗り切りました。
山の神様に感謝いたします。この場を借りて”ありがとうございました。来シーズンもよろしく見守ってください”

2005/04/17(日)長野県 針ノ木岳2820m 最高到達点:2820m 累積標高差:行動時間:6.5時間
強風吹きすさぶ針ノ木岳へ・・・

扇沢ターミナル駐車場6:00AM-赤岩沢出合7:09-マヤクボ沢/針ノ木雪渓出合9:00-マヤクボ沢下部9:53-マヤクボ沢上部(針ノ木ースバリ岳のコル)10:35ー針ノ木岳山頂10:48ースキーデポ地点コル11:30ー滑降開始11:40ー針ノ木雪渓/マヤクボ沢出合12:15ー下降終了点12:33

4月17日の日曜日は黒部の長野県側玄関口・扇沢から単独で針ノ木岳を目指した。朝4時に扇沢に到着した。1時間の仮眠後5時から準備をし6時に私は単独で出発。周りには30台程度の車が止まっておりみんな山スキーか山ボーダーもしくはつぼ足のようだ。6時の段階で取り付いたのは10名程度で、道路際の取り付きからすでにガチガチの硬い雪が繋がっており、つぼ足のほうが快適であった。大沢小屋までつぼ足で45分。この後もガチガチアイスで結局、山頂までつぼ足であった。
本日は出発から強風が吹き荒れ、扇沢に止めた車までもが、ゴーゴー吹く風に揺られドスンと音を立てるさまであった・・・こんなんでよく山頂まで行ったな・・・後になって我ながら感心してしまった。私とほぼ同時刻に出発した人たちは、途中の針の木雪渓2250m付近で強風のため、次々と脱落し、私と4名のパーティーのみがこの先にさらにアタック。マヤクボ沢にあがると強風はさらに激しく、おまけに下はカチカチのアイスバーン。天気は青空なのだが・・・今日は気温は上がりそうになく雪は緩まないであろう・・・この先どうするか。4名パーティーも一人がかなり遅れており停滞している。私は単独で山頂に向け出発・・・稜線では今まで経験したことのないような激しい突風が吹いてくるが、ここから見る、剣・立山連山がもっと上へ行けよ・・・と誘惑してくる。風で何度か飛ばされコケてしまうくらいの風の中、稜線にスキーをデポして山頂の岩稜に取り付く。風の向け道になると、体がどんどんともっていかれ、停滞を繰り返し風のやんだ隙に少しずつ高度を上げる。何とか11時15分無事山頂攻略である。意外にも山頂では風は強くなく写真撮影と大展望を堪能した。となりの蓮華岳には登山者はいなそうだ・・。下山路は一部50度くらいの雪壁をトラバース気味に下る場所があったが、アックスを刺し後ろ向きにしか降りられなかった・・ここは正直びびった・・・さらに風の抜け道に差し掛かると強風で体が投げ出され一回転くらいしてこけてしまった。幸い怪我はなし。ちょうどこの時4人の男女混生パーティーとすれ違いこの転倒を見ていたらしく、見ていて怖くなった!もうあきらめようかな・・・といっていたので、もう少しなので頑張って・・・尻押ししてしまった。彼らはアンザイレンしているが、アイゼンははずしてきたとの事・・・”雪壁はしっかり蹴り込んで下さい”と助言し彼らを見送った。この日山頂に到達したのは、私と恐らく、4名の彼らが最後だろう、後から登ってくる人はほとんどがマヤクボ沢の下の針の木雪渓出合まで終了している。下りはカリカリの斜面をだましだましスキーで滑り、快適とは言いがたいが、何とか下降し2250m地点にくると雪も斜面もずいぶん緩み快適なスキーを楽しめた。登り4時間30分、下り1時間・・・さすがにスキーは早いな〜あっという間の下山であった。しばらくアスファルト上で大の字になってなり、体を癒す。強風の悪条件であったが何とか頂上までたどり着けた満足感でいっぱいだった・・・
登りの途中でアイゼンを付けようとしたら、ジョイントのナットが抜けてしまっておまけに強風と瞬く間にナットが氷結し、うまく締められず15分くらい往生してしまった。出かける前にはちゃんと道具の確認はしないといけませんね。特に山スキーの場合はビンディング・シールトラブルは致命傷になる可能性があるからな〜

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アルペンルート扇沢ターミナルにて・・雪はたっぷりダウンバーストのような激しい突風のおまけ付き!!クルマががたんがたんと揺れておお〜〜こわ〜〜

さっそく取りつき、堰堤を4つくらい越えてゆく。クラスとしていて足に堪える・・最初からツボ足で。このほうが断然速い

いきなりスバリ岳方面から巨大なデブリ・・・巻き込まれたらイチコロだ

この辺から強風で体が押し戻される。天気は快晴なのだが・・・とにかく寒い
ゴーゴーと強風がマヤクボ沢を降りてくる。下から見上げると結構な斜度でした。(下山時に下から見上げ)雪面が硬く、決して快適ではなかったですが、雪は奇麗。ここから針ノ木雪渓のマヤクボ沢と針ノ木雪渓の分岐にくると雪は柔らかくなる
素晴らしい大斜面です。風がひどくほとんどの人はマヤクボ沢下部で停滞していました。ほぼトップで山頂に辿り着きましたがすごい強風で山頂直下アイゼン歩行中、風に押されてコケてしまった・・危ない危ない

マヤクボカール:針ノ木山頂直下の大斜面。山頂から飛び込む勇気は出ない気象状況です。カリカリクラストです。転倒・滑落(そんなに急斜面では無いけどね)〜〜ヒエ〜〜恐いよ〜
山頂から立山・剱岳の大展望・・ただしガスは多くすっきりしないですが、ここから見る剱も雄大です。槍ケ岳もうっすらと見えます。
コルから隣のスバリ岳。ここもアルパインムード一杯ですね。右の急斜面滑れそうです。でも根性要りますね

針ノ木山頂から蓮華岳。山頂は比較的風は弱く、雪の壁もあったためそこに身を沈めて小休止!
針ノ木山頂から槍ケ岳方面(左下は高瀬ダム)この方角からだと北鎌尾根を従えています。さあこの後はマヤクボ沢のコルまで戻り、デポしたスキーを回収し一気に針ノ木雪渓大滑降だ 滑降後のルートをかえりみる・・感動の針ノ木雪渓。さすが日本3大雪渓である。ヤマや・山ボーダーも多くにぎやかな山行であった。でも山頂まで行く人は少なかったな〜この後、安曇野にある有名観光系蕎麦屋:常念へ行ったが・・・こんなものか・・・であった。
2005/04/24(日)岐阜県 穴毛谷〜抜戸岳 最高到達点2610m、累積標高差1430m 行動時間:6時間
あの恐ろしげな穴毛谷へ・・・行ってみれば、広々斜面でハッピー!!
新穂高林道駐車地点5:00AM-最終堰堤5:28-穴毛大滝7:10-ザイテンタールから滝上部8:13-杓子平2500m地点9:10-滑降開始9:22-滝上部9:52-最終堰堤10:39ー林道駐車地点11:20ー出発11:30ー下呂市内(蕎麦仲佐)2:20ー岐阜市内ー6:00

山スキーを志したときからかなり気になっていた場所・・・穴毛谷をつめてゆく杓子平と笠ヶ岳・・・昔の古いマップには登山道(クライミングルートとして破線で記されていることもある)元クライマーの薬剤師さんもよく行ったそうな・・・あの暗く険悪な穴毛谷を歩く???なんて、今までは考えもつかないような場所であったが本当はどんな場所なのだろうか?といつも気になっていた。山スキーでの登下降では快適・・とか書かれているのが不思議な感じでした。昨日やっとそこへ行くことができました。いつものように前日夕方仕事の加減を見て何とか可能・・と判断し夕方から準備(また出発直前に軽量化計画の一環としてザックを25リットルを慌てて購入・・・店を3ヶ所も回ったためまた寝る時間が無くなった!!)岐阜発深夜1時。途中平湯トンネル手前で30分仮眠。新穂高到着午前4時30分。出発5時。もう薄明るくヘッデンも必要ない。GW直前のためか新穂高周辺はガラすき!車を蒲田川右俣林道の橋の手前まで入れる。穴毛谷・・・あの薄暗く険相な落石のすのような場所・・堰堤に囲まれた土石流の巣・・などいい感じはしない。さあそこに単独突入!2-3人の登山者はいたがみんなまっすぐわさび平方面に行ってしまう。穴毛谷入山は現在私だけ。何とか堰堤を突破。雪渓もつながり、デブリは下部のほうがひどく上に行けば小さくなっている。渡渉点は2箇所のみであるが特に危険は感じない。どんどんつめる、意外と快適な谷だな・・・さすがに両側を切り立った不安定そうながけに囲まれると威圧感があるのだが、思ったより広く明るく斜度もゆるく快適歩行できる。デブリ混じりの雪がなくなるとシール歩行に切り替える。どんどん高度を稼ぐ・・結構奥深い谷だな〜〜穴毛大滝はどこだろうか??駐車地から2時間ちょうどで滝を確認!!オオッーーこれが紹介されている滝か!!なかなか水量が豊富でゴーゴーと音を立てている。高さは20mくらいか。この時ちょうど携帯が鳴った・・・”仕事の話であった・・・できるだけ早く帰らなければならなくなり先を急ぐ(夕方5時には帰ることを確認した)”上部は雪がつき平らになっている上部から滑ってくると滝が見えないので、よく高度を確認!!(そうそう!本日出発時点でかなり慌てており直前に地図をコピーとかしていたのに丸ごと忘れてきてしまった・・かなり焦るがGPSが手元にありこれだけがたよりであった。)しっかりと地点登録して後はザイテンタールの急斜面をつめる。ここから傾斜は急で40度くらいのところもあり、雪もザラメ化してきて滑りやすい。左手の稜線に一部雪を崩し突破して這い上がる。オオッーーいきなり杓子平の広大な雪原が広がりああッーー感動〜!!しかし天候は悪い。笠が岳はおろか抜戸岳も見えないしただ杓子平が広く広く・・広がるのみ。とりあえず抜戸岳へ向けてトラバース気味に登ってゆく。滑落しそうではないが、左手の谷方向に向けて斜面がすいこまれており、滑らないように注意しながら行く。ガスはどんどん濃くなってくる。少し雨・みぞれ交じり。2550m付近の大きな岩の陰に体を隠し風をやり過ごす。少しガスが晴れてもすぐに真っ白・・・またホワイトアウトかいな!!広大な雪原に私一人で、さすがに不安感も出てくる。下降方向をしっかり頭に入れておく。このままガスが続けば今日は仕事も入ったため、即効で下山を決めていたので迷いは無かった。現在9時50分・・さあ、いよいよこの穴毛谷を滑るときがきた!!感動の瞬間である。12時に駐車地点へもどる予定であり先を急ぐ。雪は適度にしまり黄砂のせいで黄色くすべりは悪いが快適な斜面が広がる。先ほど登ってきたザイテンタール上部からは狭くデブリも多かったので杓子平からまっすぐ落ちてゆく谷へ向かって飛び込む。アアッーー快適だーー。時々小さな表層雪崩も起こるのでどんどん下降してゆく。さあ、問題の大滝が近いはずだ。上からは滝の位置もわからないが水の音が聞こえる。GPSで滝の上部である事を確認。まっすぐ行けば断崖であろうから左手よりに覗き込むと滝の少し上にザイテンタールに降りれる雪渓が繋がっておりここを突破。簡単にもとの登路に合流できた。後は急いで滑るだけ。アルパインムードいっぱいの穴毛谷を見下ろし、写真を撮りながら下降する。堰堤10時35分。ここで登ってくる2名の男性と声を交わす。上部の情報を伝えておいたが、入山時間がこれからじゃあ遅くないかい?まあ、ベテランそうだしOKでしょう。などと思いながら、がんばってーと尻を押しておいた。聞くところでは、一人の人はあまり穴毛谷は乗り気ではないようだった。11時20分駐車地着。早かった。早速帰り支度。高山でまだ12時過ぎなので、かねてから狙っていた下呂温泉にある手打ち蕎麦の店”仲佐”によることにした。電話で、1時間くらい遅れるので蕎麦を1人前確保しておいて下さい・・とお願いした。14時30分下呂着。蕎麦を無事に食べ、私好みの蕎麦であることにまたまた感激し充実した気分で岐路に向かう。
ああ・・眠たくなってきた・・ひたすら頑張って帰る・・・夕方5時10分着。
仕事も完了した。
充実した内容の一日であった。天候が悪く山頂を踏むことができなかったが、あの穴毛谷を滑ったことが感動的である。ああー眠たかったけど、来てよかった・・・・ZOOOOOO

最終堰堤は雪でつながっており楽々乗り越え川面にでる。徒渉は無く楽々進む しばらく行くとまっすぐ雪が繋がっており、雪もしっかり硬くしばらくはツボ足で進むが、適当なところでシール歩行に切り替えよう。 左右からの落石に十分注意しス素早く進む。天候は何とか持ちそうだがやや暗い感じの谷である。しかし思っていたほどの峡谷ではない。こんなに広かったんだ穴毛谷って・・・進んできた方向を振り返る・・・ひえ〜〜やっぱり狭くて恐いとこだ〜〜左右側壁からの落石には十分注意

約2時間の歩行で穴毛大滝に出会う・・・これがあの穴毛大滝・・感動です 水量はけっこうありますね。ここからさらに狭く急斜面になります。落石も次第に増えてきますのでジグをきりながら素早く登ります。 穴毛大滝から少し上に上ると左手に雪の壁を這い上がるといきなり広い杓子平にでるが、ガスがどんどん濃くなってきた・・・あわてて登る・・



どんどんガスが増えてきます。だだっ広い杓子平でガスにまかれるとさすがに不気味な感じである。抜戸岳山頂はここから200mの標高差ですが、今回は諦めてここから(2550m地点)から滑降開始とします。時間と気象状況がよければ・・・槍穂高の大展望だったのにな〜 広い広い杓子平です。少し下に滑ってゆくとガスは少なくなり、視界はやや回復してきました。ただし、山頂方向は深いガスの中です・・・さあ本日のメインディッシュ!杓子平の一気滑り。適度なザラメが気持ちイイ〜〜ざらざらバサ〜〜と表層雪崩をおこしながら下降してゆきます。巻き込まれないように逃げながら・・・

雪渓末端に近づくと・・・デブリの嵐です・・・この辺はさすがに足がヘロヘロになってきます。根性でクリアーします 最終堰堤を乗り越えて本日のスキー行は無事終了。この日ちょうどここでこれから登るスキーヤー2名とすれ違った。時間は11時であるが、これから取りつくのは遅いんではないですか? 春の光景ですね・・・
2005/05/22(日)長野県 白馬岳 最高到達点:2932m、累積標高差:1700m、行動時間:7時間
大詰めの山スキー行・・・雪を求めて白馬へ
猿倉駐車場:5:30AMー金山沢出合6:00AMー葱平8:00AMー白馬頂上山荘10:15ーケルン横10:24ー頂上10:35ー頂上山荘発滑降開始11:00ー滑降終了点11:51ー猿倉駐車場12:40
約3週間ぶりの山行です。雪のある場所を求めて白馬周辺に行きました・・・久々なので無難に大雪渓がいいかな・・・と思い、やや遅めの朝6時に猿倉出発。淡々と林道を歩き50分で白馬尻小屋周辺。雪渓は雪がしっかり繋がっており、石も比較的少なそうです。どんどん歩き、私の少し後に出発した、松田優作似の雰囲気:エクストリーマーっぽい人と相前後して進みました。
途中の岩室手前の急斜面の途中の岩場で一人の60才くらいの男性が何やらやっており、(登りの時に下から見ていてもなぜか同じところにいたので、おかしいなと思ていたのですが)近づいてみると・・・頭から血を流して自分で止血をしていたのでした!!キズは前頭部に8cmに渡ってスパッと奇麗に裂けており、触ってみたところ骨の陥没はなさそうでしたが・・・もうほとんど血は止まっていたが、彼が持っていた絆創膏とかテーピングテープでキズを左右から合わせて、応急止血をしてみた。服とかタオルには結構な量の血液が付着しておりぞっとしてしまいました。元々頭部顔面の血流は豊富なので傷の程度以上に出血することはよくあることなのですが・・・針・糸があれば綺麗に縫い合わせそうな傷ですね!(失礼!?)どうも滑っておりてくる時にやや斜面が急になったところがクラストして、転倒し岩角で頭をぶつけたらしい・・・あ〜あ恐いものをみてしまった・・・
気分を建て直しスキーを担いで進みます。この急斜面のあたりは靴先をけりこんでも5cmくらいしか入らず、ふくらはぎにきてしまいました。今日はザラメの下がクラストでジグでは効率が悪い感じでした・・・途中の緩斜面で再びスキーを履き一気にペースを上げ登りあげました。頂上小屋にスキーをデポし山頂着は10時45分で4時間半くらいであった。山頂で例のエクストリーマーっぽい人と話をしたが、彼は2号雪渓を狙ってきたそうだが、雪庇の状態が良くなさそうとのことでやめたとのこと(単独行で山岳会には所属していない:靴にNishiと名前が書いてあった)・・・結局、二人とも大雪渓をおりることになった。私は最初から、2号雪渓のような50度くらい超急斜面は無理なのでおとなしく大雪渓なのです。2号雪渓の滑降報告は数多くありますが、いいタイミングに出くわさないと雪ぴの状態やらでエントリーが難しそうです・・・しかしあんなところよく降りようと思うんだな・・・覗いただけでもへっぴり腰の私・・・
お待ちかねの滑降・・・快適な上部斜面はザラメで気持ち良く飛ばしあっという間に中間まで。この時間帯11時過ぎくらい・・・に登ってくる人も多いが、雨に降られないように・・・とお祈り。空は雲が徐々に立ち込めてきています。杓子岳のとんがり帽をみながら石の多くなってきた下部斜面に飛び込みます。できるだけ石が落ちきった左手急斜面をうまくトラバース気味におり約1時間15分であっという間に林道に到着。林道も3分の2くらいは雪が繋がっており、12時30分には駐車場到着。天気はよくなかったが雨には降られず降りてこれた。
その後2件の蕎麦屋をはしごして(白馬地区:たちろべえ・・・江戸前二八。しゃきしゃきして美味しい。美麻地区:山品・・・有名店で客も多い。色紙も多い。オリンピック選手の色紙!・・・味は・・・普通のざるそば?)、6時に職場に到着し。仕事も終了!当初用事があって今週も山は難しそうだったが、その用事もあっさりと終わり、天気も崩れそうだが無理していって良かったですね。とりあえず行ってみよう!!これが正解のようです。案の定帰りの高速道路では土砂降りとなってきた・・・早出は三文の得ですね!
しかし、怪我をした方くれぐれもお大事に・・・この季節、落石も多く帽子は当然、しっかりヘルメットも必要かな〜

白馬八方から猿倉へ。そこから林道沿いに歩くこと4時間で春のパラダイス。白馬大雪渓が広がります。言わずとしれた山スキー入門のメッカ。ただし、入門とは言っても周辺には、難易度の様々な斜面が広がっており、それぞれのレベルに合わせた山スキー行が楽しめます。 とにかくどんどん雪渓上を進みます。雪が硬ければツボ足で進みましょう。 高度を上げてゆくと先日大崩落を起こした杓子岳の基部にでます。残雪期は比較的杓子岳よりを登ることが多いため今回の崩落ルートのモロ真上を歩くことになります。山の神様に祈りながら、ひたすらスピーディーに行動しましょう。

先ほどの場所からさらに高度を上げると杓子岳は尖りの山頂の山容に変わります。見る角度で全然違いますね。 杓子岳全景です。アルペンムード満点の場所です。先日の大崩落は杓子岳の尖りの右下の岩稜が崩壊したのでしょう・・・こわいこわい・・・ 葱平(ねぶかっぴら)を過ぎ小雪渓を登りさらに行くとようやく白馬岳頂上山荘です。

さらに山荘の横を抜けてケルン横からあの有名な白馬岳2号雪渓が、スパッーと切れ落ちています。のぞき込むとゾクゾクするくらいの急斜面です。出だしはスキーエッジのぎりぎり立つかどうか?60度くらいの斜面が有りここのトラバースがネックのようです。 山頂に行きます。山頂から先程の絶壁を見ると・・・陰に隠れてしっかりとは見えませんが、真っ逆さまな絶壁ですね。根性・気合い・・運まかせ・・・滑りたければどう・・・て感じです 山頂で和みのワンショット。横浜?だったか単独行の方と2人で山頂独占。彼は2号雪渓を滑ろうかな〜〜と迷いながら、結局大雪渓を降りてゆきました・・・そのうちつきあいまっせ・・・2号雪渓!
2005/5/29(日)中央アルプス千畳敷〜宝剣岳、最高到達点:2900m累積標高差1200m、行動時間4時間
白馬の予定が眠気で敗退・・急遽千畳敷へ(軟弱千畳敷の巻)
千畳敷ロープウェイ上部駅8:00ー宝剣岳左ルンゼ上部稜線9:00ー宝剣岳手前9.28ー滑降開始(1本目)9:39ー滑降終了9:45ー再登ー滑降(2本目)再登ー滑降(3本目)ー滑降終了12:22ーロープウェイ下駅1:20

先週から重症患者さんやらで全く睡眠不足となっており、金曜日も徹夜・・土曜日も睡眠1時間くらい・・・昼寝を少ししたからまだいいけど・・・来週は専門医の試験・・・土曜日午後床屋さんへ行って帰りに自動車の燃料系統・吸気系統に異常が生じ、いつもお世話になっている、クルマ屋さんに急遽、代車(1500ccのカローラ)をかりる・・・明日はいったいどうするの??乗り慣れない手回し式のウインドウの旧型カローラ・・これで山へ行こうかどうしようか・・・試験勉強しようか・・・散々なやんだ揚げ句やっぱ山でしょ・・・しかし夜は知り合いのお通夜もあるし・・・あ〜〜〜忙しい。そして寝ずで準備をし出発が夜10時。おっと!!携帯電話が無い!!どこだどこだ、。部屋の中・職場・また家に戻って探すが無い・・・どうしようか・・・もう一度クルマの中を探す。あった・・・代車なので、いつもと勝手がちがって床に落ちてしまっていた・・・・出発11時にさらに遅れる・・・これから白馬まで300km・5時間・・・トホホ。中央高速・・・眠たさのため全くまっすぐ走れない。危険を感じ、途中で休息。また走るがまっすぐ走れない。ダメだ、危険すぎる・・・しょうが無く恵那山トンネルの手前で3時間ぐっすり寝てしまった・・・もう白馬は無理。だとしたら・・・こっから近場で山スキーのできるところ・・・あっそうだ、あそこしかないでしょう!!と軟弱にも中央アルプス千畳敷に向かってしまった。(山スキーヤーに有るまじき行為かも・・・この軟弱さお許しください・・・)千畳敷への始発のバスでゆっくり眠り、ロープウェイで一気に2600mへ・・・雪は十分・天気は今一つ・・・さっそくツボ足で宝剣岳正面左ルンゼを登る。その他にゲレンデアルペン系のツボ足か?それとボーダーが3人くらいいるのみ。まずは宝剣岳稜線まで雪をつないで登り斜面を確かめる。平均斜度は35度くらいか。最大45度くらい。雪はいい感じのザラメ。宝剣山頂はガスのためと中でパスしさっそく滑降準備。気持ちを決めて一気に飛び込む・・・最高の雪と斜面である。もちノートラック!!がんがん滑りルンゼ横の岩をかすめるように飛ぶ!!この時はあまりの快適さと興奮で、ヒャッホ〜〜と一人で大声をあげていました! そしてカールの底へ・・・近づくにつれ、今度は遠く眼下からざわめきが聞こえてきた!? 一般観光客からの嵐のような拍手であったのです!!ここは観光客が多くギャラリーからの視線が集まるのです・・・ちょうどいい具合に私が滑走する時にガスが晴れ陽が射していたので、発表の場となってしまったようです。
何とか奇麗にターンも決まり、最後の洗濯板の緩斜面もうまくこなすことが出来、内心ほっとした・・・(^o^)
一度ホテル前広場に戻るとみんなから拍手・凄い凄いの大合唱! 恥ずかしい限りです、マッタク(^-^;  若い20歳くらいの女性が近くにきて”見てました!!カッコよかったです・・!!” だって・・・照れますよ〜と一言だけ・・期待を裏切らないように、ヘルメットとサングラスは外しませんでした。ちょっと嬉しいけど・・・その他のスキーヤーやボーダーは途中の斜面や広いほうの左手の極楽平を滑っており、私だけが正面から降りてきたので目立つ訳だわ・・・あまり気合いの入った山スキーヤーは残念ながらいませんでした。(気合いの入った山ヤは千畳敷には来ないかもね!)その後同じトレースをもう一度ハイクアップし、今度は宝剣岳直下へトラバースし、大斜面へエントリーした。ここも最高!!ただしガスって来て前が見えない・・・右へトラバースしていったら幅5mくらいの斜度50度くらいのエクストリームな斜面が待ち受けていたが、柔らかザラメのおかげで恐怖心も無くクリアー・・また、カール底の広場へ戻る、30分休憩し、再度登りあげて最初の斜面をもう一度いただく。この頃から何人かのゲレンデ系アルペンスキーヤーやボーダーも肩にスキーを担いだ状態でハイクアップしようとしているがみんなズルズル滑ったり停滞して進まないし、途中で滑り落ちたり(一応アイゼンピッケルは無いと上部はきついかも)
結局稜線から飛び込んだのは私だけだっみたいです。本日午前中に3本の滑走をこなして終了しました。登る途中の急斜面で職場からの携帯緊急呼び出しで、ザックをおろす時が一番恐かった・・・
ミーハーな千畳敷ですが最高のザラメ雪質で石・岩の落下はほとんどありません。雪面は奇麗です。ルンゼが豊富にありまだまだ狙えるラインがいっぱいです。下手に白馬まで行かなくてもここで十分楽しめてしまいました。しかし、あまり無茶すると放送で注意されるかも知れません。ボーダーが植物の上を歩いていて、放送で注意されていました。雪の状態は土砂降りの雨でも降らない限り、来週もOKと思います。
コケるとカッコ悪いので、要注意です!! その後は速攻で蕎麦屋に行って蕎麦を食い、職場へ急いだ。技師さんがいないので緊急CTは自分で撮ったりして慌ただしいく一日が終わった。

あんちょこですが中央アルプス千畳敷きです。ロープウェイで一気に2600Mです。雪はたっぷり雪面はとても奇麗・・ まずは、ツボ足でステップきりながら、登ります。ツボ足の方が速いです。標高差400M弱です。そこはもう宝剣手前の稜線です。ガスがかかったり飛んだり・・・天候は今一 まずは真っ直ぐ下にのびる広いルンゼを滑ります。斜度は35-40度くらいで落石はほとんど無く、ゲレンデ以上の快適斜面です。思わず・・ヒャッホ〜〜

もう一度登ります。登りは約40分。滑る時間はわずか4-5分ですが、極楽の瞬間です!真横に宝剣岳が鎮座しアルペンムード満点です。さあGO! GO! 真下を見るとホテル千畳敷が見えてます。チョットミーハーな場所ですね。まあ、こんな山スキーも有りです 快適斜面の軌跡です。落石が無く本当の意味で楽しめる斜面でした。第3登も同じルートをツボ足で登り、滑走コースを再現してみました。観客?(観光客)から大拍手を受けてしまいかなり照れ臭い雰囲気でした。

稜線直下すべり出し地点からの 見下ろし。第一滑は登路のルンゼに沿って滑降。

千畳敷全景。ホテル千畳敷前広場より。第二滑の軌跡。

第二滑は宝剣側へトラバース後40度くらいの滑り出しで、その後左側大斜面に抜け、さらに・・・

狭いルンゼをすり抜けて・・・
すり抜けた所。ここが幅が狭く斜度が最大40度少し・・

ここは今回の最大斜度で約45度くらいで幅が最狭で2M暗いでした。雪が柔らかく落石さえ気おつけていれば危険は感じませんでした。ここではガスがやや多く出てきて見渡しは効きませんでした。3回の登高で本日は終了体力的にはまだまだ登りかえせますが、やはり、一本が短く何だか単調になってきて本日はお開き。もちろん

コース取りは様々で宝剣右ルンゼや駒ヶ岳への通常ルートからも滑降できますが一般登山者が多く雪崩れを誘発する可能性も有り通常ルート上からからの滑降は止めといたほうが良いでしょう

本日の蕎麦は・・下伊那郡の昼神温泉近くの国道153号沿いにあるけっこう有名な(おやじのフィギュアーが?)そばの里 奥の院 末廣庵です。美味しいかどうかは人それぞれですが、大衆的な蕎麦と考えればまあまあなのでしょう。若いカップル多く値段もそこそこお得ですが、蕎麦は・・ガイドブッククラスと考えてください。

〒395-0304 下伊那郡阿智村智里3366-8 TEL 0265-45-1188

近くに勝縁(蕎麦の横好き様のHPの紹介)という有名蕎麦店がありますがまだ一度もいけてません・・・

2005/06/12(日)富山県 猫又山2378m、最高到達点:2300m、累積標高差:、行動時間6時間
今シーズンの最終山行:猫又でこまった?そして魚津で観光の巻
6月12日(日)は天気図からの予想どうり最高の天気となった。いきなり梅雨の中休みでしょうか? 以前からなかなか行けなかった毛勝三山のうち毛勝山か猫又を狙ってみた。最初は毛勝山に取りつくべく岐阜を前夜(土)9時に出発し現地着朝4時。困った出来事1:初めて来たこのエリア・・深くい霧とガスのため道がほとんどわからず厳しいダートが続く。本当にこんな所から登れるんかいな?GPSを頼りにまずは道路探しに終始する!! 全くガスでライトが乱反射して道の端さえもわからない・・・一体こんなとこから登れるんかいな・・・散々探し回ったげ苦、少し薄ら明るくなりようやく片貝山荘を見つけ、ここで場所は正しいと判明。徐々に夜が明け、ガスが晴れるまで待つ。周辺の状況が判明しほっと胸をなでおろす。そして6時頃何とかガスは薄くなり、取りつこうとしたが今度は雪渓上で深い霧雨とガスに包まれた。一時撤退し朝7時・・・まだガス・キリがひどい。はじめての山域で、この天気は厳しいな。何台かのクルマが上がって入っては行くのだが、この天候は途中で道迷いになりそうだ。迷ってこのまま下山?敗退も覚悟の様相。半ば諦めてムード。時間もどんどん過ぎる。隣の猫又山はどうか?少し道を戻りクルマを走らせ猫又谷に向かう。こちらもキリ・ガスはひどくさっきよりも悪化してきたかも・・しかし、今日は絶対晴れる・・・と信念のもとかなり遅めの朝8時猫又山に向けて出発。林道最終地点クルマの数台止まっていたが人は周辺にはいない。天候は徐々に回復しどんどん青空が広がってきた。こりゃー行くしかないでしょう! 遅れて朝7時45分出発。林道に沿って歩き始める・・・そして林道を30分程進んで本日初めのトラブル・・・猫又谷本谷を目の前にしながらなぜかぼーっと歩いていての左の変な枝沢に入ってしまい、いきなり45分の時間ロス。堰堤を10個くらい下降しいきなり足にきてしまった。もう一度気をとり戻して、猫又谷に取り付く。(どう考えても間違えようが無いのですがぼっとー歩いていて、林道を降りるところをさらに登っていってしまったのです・・・)猫又谷は、穴毛谷と似た感じの斜度と落石がりましたが・・・どんどん登るが。半分くらい登った時、右足の膝の内則に痛みを感じた。徐々に痛みは強くなり、最後はかなり激しい痛みに変わる!・・・恐らく始めの道間違えのとき堰堤を乗り越えて降りてくる途中で膝をぶったのかもしれません。慌てていたので記憶は定かではないですが・・本日のペースはかなり遅い。最後の40度の斜面では足が上がらなくなって来て、だましだましのぼる。そして、さらに悪いことにアイゼンのジョイントのビスが脱落し左足アイゼンが外れてしまった。いつもは予備のビスとレンチを持っているのだが今日は忘れてしまった。痛む右膝・アイゼン無しの左足・・・足を引きずりながら何とか稜線までは上がったあが、そこから先の山頂ブッシュと50度くらいの壁はさすがにアイゼン無しと膝の故障ではきつい!!今回は最高点2250mで撤退!!それでも剱岳の雄姿は優しくも厳しい姿を表してくれた!最高の天候と展望!これが猫又からの剱岳か・・・
そしてスキー滑降! かなり激しい落石とスプーンカットの斜面に苦しめられるも約20分で取り付き点に到着。時間的にはあっけない滑降であったが、膝痛の試練やアイゼン故障の試練など中身の濃い山行であった。幸い下りでは膝の痛みはあまり感じることが無かった。
今年の山スキーは今回で一応ラストランにしようと思っています。また来シーズンどこかの山でお会いしましょう!!

困った出来事2:林道を淡々とのぼるとこんな光景が見えてきます、猫又谷にはここから雪渓に向かって降りてゆくだけですが、ぼけーっと歩いていたためこのまま林道を歩いてゆき、ふと気がついたらかなり上から猫又谷を見下ろす場所にいた・・・ショートカットしようと樹林帯を下降したが進退窮まり結局かなり戻って、場所不明な枝谷の堰堤を10個くらい乗り越して下降しようやく本来の谷に取りついた。1時間以上のロス・・・ 猫又谷はごらんのとうり、したからまっすぐひたすら真っ直ぐ登り上げるだけ・・極めて単純なルートである。大味なコースですね。ちょうどこのあたりで、2名の山スキーヤーと1名のツボ足とすれ違いました。はるか先に・・・2名の山好きヤーが登っているのも確認できました。(彼らは恐らく山頂まで行ったのでしょうが、すれ違いそうな時間は経過しているのですが、その後どこへ降りたのか・・結局すれ違うことはありませんでした。山頂はけっこう遠いのかな?)

上部、稜線手前100Mくらいの場所です。近いようでなかなか辿り着かない・・・暑いです。日が燦々と照ってます。

困った出来事3このあたりでアイゼン装着しましたが、ジョイントが抜けてしまい、困った出来事4ツボ足で登っていたら今度は左膝に痛みが走り、1歩がかなりゆっくりとなってしまいました・・・

稜線に這い上がりました。ここから山頂までは、約40分くらいですが、左膝を痛めてしまい、またアイゼンのジョイントナットが脱落してしまい、雪稜を歩くにはかなり危険ですので、今回はここで諦めざるをえませんでした。しかし見事な剱の雄姿。最高の天気です! この直下には大ブナクラ谷から登ってくるコースもありますが、なかなか急登のようです。剱の大展望です!今まで見ていた剱とは全く違った山容です。急峻さより大きな岩の塊にみえます。早月尾根の傾斜が良くわかり、小窓尾根がスカイライン状に見えます。苦労して登った甲斐がありました。天候もベストな晴です ここで記念撮影後、ひたすら、真っ直ぐ滑降です。しかし、小石が散乱し板はがりがり、雪面には縦溝も多く快適な滑降とは言い切れませんでした。でも、何とか午後2時までに下山でき、大満足の一日でした。アイゼン故障と膝痛が無ければ山頂まで行っていたところですが、残念ですが本日はこの稜線までで敗退です。
下山後はいつもは蕎麦だけ食いさっさと帰ってゆくのですが折角日本海側に来た事ですので、何か美味いものでも喰ってゆこう。海の駅:蜃気楼の土産物売り場でどっか美味しいとこない??と聞いてみました。日曜日の午後3時でも営業中お店は少ないようでしたが、満更(まんざら)という居酒屋系魚介類を食べさす店を勧めてくれたので寄ってみました。海鮮ちらし・かに汁・ホタルイカ・えびのみそ田楽などを注文しました。味はさすが海沿いの町だけに、新鮮で美味い!1人前2500円とまずまずお得でした。味は保証します。店内には有名料理人:道場六三郎・神田川○○?・マラソン土佐礼子などの色紙が沢山ありますが、高飛車な店ではありません。
地魚料理・田舎料理  満更(まんざら)
場所は  〒937-0046 魚津市上村木1-8-1  ?0765-24-2626
魚津駅前からやや南東のJAの向かい。定休日;月曜日、営業時間午前11時〜午後11時



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