【No.2】【No.2】【日時】2007/11/03(土)-04(日)
第1章  そして君はテレマーカになれるかい??
第2章  やはり私は懲りない人です・・・
【山 域】奥美濃:鷲ヶ岳スキー場、両白山地:白山
【コース】岐阜県高山市平瀬〜白山往復
【場 所】 奥美濃:鷲ヶ岳スキー場、両白山地:白山
【日 時】 2007年11月3日(土)、2007年11月4日(日)
【標高差】 
【メンバー】操 潤
【天 気】

【私的お勧め度】登高快楽度★★★:景観★★★、登高難度:★(白山に関して・・・鷲ヶ岳スキー場はうるさいだけ!!)  
(※☆〜★〜★★★:三つ星評価;天候・雪質の状態で滑走・登高難度は変わります)

2007年11月3日(土)
第1章  そして君はテレマーカになれるかい??


本日より岐阜県高鷲村鷲ヶ岳スキー場でアイスクラッシャーゲレンデがオープン。今シーズンテレマークをおっぱじめようと懲りないさんは早速テレマーク板を持ち込みファーストトライを試みた。その前に鷲ヶ岳1600mをサクッと登ってからゲレンデへ・・・と目論んでいたが、この山、奧美濃特有の杉の雑木林で山頂への林道は結構険しく深夜に車で登った懲りないさんは入り組んだ林道に恐れをなし、空きスペースで車を止めて寝込んでしまった・・・誰もいない真っ暗な雑木林・・・月明かりだけが頼り。あまりの恐怖に車からでることが出来ずそのまま寝てしまった・・朝起きたら・・・6時・・・明るい・・・もう今から準備して訳も判らん林道歩行でいつ降りてこれるか判らんので登山はやめてゲレンデへ向かう。朝8時のオープンを待つこと小一時間・・・何んと久しぶりのゲレンデか。朝からヤンキー兄ちゃん・姉ちゃんが集い(ヤンキーおっちゃん・おばちゃんも意外に多い!!)うるさい限りのゲレンデは逃げたしたい一心であった。これがテレマークの練習でなければ決して足は踏み入れなかっただろう。リフト券3300円とカードチップ保証金1000円の4300円を払いリフトを待つ。さすがボードシーズンを待ちに待ったヤンキーさん達の行列でリフト待ち20分。10分のリフト(おせーよ!!このクワッド。わざと速度落としてるのかな?)そしてゲレンデとは言っても、滑走距離1500m 巾5-10mとメチャ狭い!
最初の2本で私は全くテレマークは無理と思い知らされた・・・3本目よく足下を見ると・・・ブーツはウォークモード!!不安定なテレマークがさらに不安定で滑れる訳がない!!
転倒2回。雪のない砂利の上へコースアウト1回。
何だかかんだ前置きはやめて・・・合計8本の滑走の後のテレマークの感想
基礎スキーがしっかりで出来ている人じゃないとかなり難しい。バランス感と抜重・荷重・そして積極的にスピードをコントロール出来る技術が必要か!やはりスピードはアルペンの方が速いかな。最近ははいスピードテレも盛んですけど。
アルペンはしっかり足が固定されておりいかに道具に滑らされているかが実感出来た。アルペンなら適当な技術でも何とかこなせるコンディションでもテレではそうはゆかない。テレエキスパートは別ですが、通常は急斜面・ハードバーン滑走は厳しい。今回ゲレンデにはざっと見た感じで4名のテレマーカーがいたが、その内1名は抜群に上手くショートターンでジャンジャンボーダーを抜き去っていた!!カッチョイい!!その他2名の男女ペア・・中級な感じ。一人はややおじさん系で初心者。
私・・・ドベタ!!リフト待ちの前でドテっ!とコケる懲りないさんにテレマーカになる日は来るのか???
一回もテレマーク姿勢がとれぬまま半日のハードなトレーニングを終えた・・・誰かに習おうかな・・・
この悲しみを晴らす為、翌日、平瀬から白山へ登り、雪の無い、あの白山東面台地を眺めようと企てる。のですが・・・


2007年11月4日(日)
第2章  やはり私は懲りない人です・・・

平瀬温泉に浸かり、旧平瀬温泉跡地駐車場で車中泊
岐阜県側白山平瀬登山口:6:00出発
大倉避難小屋:7:30
室堂:8:15
白山御前ヶ峰山頂:8:49着
山頂発:9:00
室堂:9:15
大倉避難小屋:10:01
平瀬登山口帰還:10:58
登り:2時間49分
下り:1時間58分
累積標高差1630m

一見何事も無く、あの白山東面台地を眼下に納めながらサクッと登ったかのように思われるでしょうが、実はその裏には・・・朝5時30分平瀬温泉から移動し出発準備。何時もより車内は散らかっていた為色々手間取る。まずは超軽量にしようとザックは10リットルカメラはデジ一眼。そして・・・OKかな?と思い車をロックし・・ドアを閉める・・・とその瞬間!!!ガチャンの音と共に・・・・インロ〜〜〜ック!!やっちまった!わが生涯初めてのインロック!!この真っ暗やみの平瀬登山口。停っている車は3台のみ。まわりには人っ子一人無い(英語で言うとNot a soul was to be seen on the streetですね )冗談こいている場合ではないどうすんの??携帯は?もち圏外。小屋は・・まだ開いていない・・・もう絶体絶命。とにかく電波圏内の場所を探してみよう・・・。稜線に上がればOKかも? 兎にも角にも、ここでじっとしていても寒いだけ。山頂まで歩きながら考えよう(いいのかよ!こんないい加減で!)薄明かりの平瀬道を焦りながら上がる。登山口にはアルファードハイブリッドが横に・・・・・ 何時もより早く戻ろうと結構ハイペースで飛ばす。携帯はいつまでたっても圏外。でも山頂ならば・・・といちるの思いで登り続ける。登山口標高1150mから2000m大倉避難小屋。ここもダメ。標高2050m地点。上方からドカドカと足音。こんな時間にもう下山か〜?と顔を上げると・・・”HAYAKAWA先生?”(山スキー&内視鏡のカリスマDrにばったり遭遇)やはりこんな時間(朝7時41分)に降りてくる人は前夜泊でなけりゃこの人くらいだ!ちょいと立ち話。今シーズンはテレマークだって? とか インロックして気が重い・・・とか 朝3時に出発してご来光見て下山と・・・雪が無い!と嘆きながら降りていかれた。アルファードは彼のだったのですね・・・
この後は余裕は無く必死に登り(でも意外に枯れ紅葉の景色を楽しみバシバシ写真を撮る・・登り60枚、下り40枚 合計100枚は撮っただろう!)、山頂まで2時間48分で着。山頂ももう全くの圏外!!DoCoMoクタバレ〜〜〜と叫ぶような破廉恥はしませんが、ひょっとして他社なら通話出来たのかな??
せめて、FOMAじゃなくてMOVAもってくるんだった・・・
15分くらい写真を撮り、下山1時間48分で降りて合計4時間58分と意外にも速かった。足はガクガク・息は絶え絶え・・・・ですが
駐車地には寂しく鍵がダッシュボードに置かれたわが愛車・・・ガラス一枚向こうに鍵の先までしっかり見えてるのに・・(ガラスわったろかい!!)と一瞬思ってしまった。早速白水小屋に行き
”あの〜〜電話ありますか?”
”緊急ですか? 衛星電話だけです”
”車の鍵インロックで・・・”
”電話代は有料になりますがいいですか?、JAFの会員証ありますか?”(有料なんていいですともさ!)
”では、連絡してみますね”(いかにも山やのカッチョいい兄さんとイケメン(ジャニーズ系)の若い兄さん=2人ともホントにかっこいい)結構頻繁にインロックがあるらしく手慣れたもので電話で説明して頂けた。1時間くらいで来れるそうですよ!と。先日は山に登る前にインロックしてJAF会員じゃなくて14000円かかったよとか・・・(この際値段の問題ではないわな!)
私(ホッとして)待ち時間に温泉入って来ますね!どうぞ時間はあるからごゆっくり。300円とタオル代払って入浴(タオルももちろん車の中だわさ)
温泉後まだ時間がかかってそれから約1時間待つ。やっとJAF様、様々、さま、サマ、神様(に見えた)
に駆け寄り丁寧に御挨拶(生涯初めてのJAF経験なのですよ!!インロックも生涯初めてなのだ)
早速作業開始。お決まり手段でドアのガラスのすき間に小さなエアーバックを入れてシュパシュパ空気を入れてドアにすき間を作り、針金と薄い金属プレートを使う・・・だめか〜〜〜
今度はカギ穴ピッキング・・・・だめだな〜〜こういう車は鍵とかの操作も重たいんだよね〜〜
もう一度ピッキング・・・だめ。約30分経過
それじゃあ・・・ドア自体をこじ開けるようにもう一度エアバックをドアに挟み込み1mmのすき間を無理やり作り、内部ロック/アンロックボタンを押そうと言う手段。ボタンには当たるが押し切れない・・・1時間経過・・・私もJAFさんも2人とも結構焦っている・・・色々針金の角度を変えてやってみる・・・なかなか上手くゆかない・・・(-_-;)(-_-;)
最後の手段
JAFさん:ちょっと傷がつくかもしれないけど許してもらえますか?・・・・・・
懲りないさん:無言でうなづく
もう一度強引にドアをこじ開けて真上から針金を入れて内部ドアレバーにかけ豪快に引っ張る!!!
ガシャ!!!というまさに神の声のようなドア開放音が響く・・・懲りないさんこの瞬間ちょいと昇天しかかかっちゃいました!なんてのはウソ。ドアの異常が無いことを確認し、丁重にお礼を言った。何とか無料で済んだのもホット安心。続いてイケメン小屋バンさんにお礼を言い、”結構手小ずったようですね”とか、まわりの観光客のおじさんに”直った〜〜よかったね”とか・・・なぜか”ご迷惑おかけしました〜”と謝ったり。いったい何やってんだ〜〜懲りないさんよ!
その後、渋滞にはまりませんように・・と唱えながら何とか渋滞無しで職場帰着。昨晩電話で体調不良で電話で入院指示出した方の診察とかに翻弄されて何とか自宅着なのです。
長い〜〜い長い2日間でした。


この白山周辺は素晴らしいブナ林が広がるエリアでもある

紅葉の名残・・・岳樺が赤い

大倉尾根:カンクラ雪渓付近より白山御前ヶ峰と右:剣ケ峰

室堂と後方に別山

秋のうろこ雲

左:大汝峰、右:剣ケ峰・・・白山御前ヶ峰より

別山

大倉尾根

大倉尾根より左手前:白山東面台地の一端、左後方:三方崩山、後方:北アルプス連峰



大倉尾根北西面



三方崩山 (左ピーク:奥三方岳、右:三方崩山)


北アルプス遠望



御嶽山遠望

大白川露天風呂  300円なり。シャワーや蛇口、シャンプーリンス石鹸はありませんぜ

大白川ダム湖畔

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