【No.17】【日時】2007/08/26(日) バリエーションで行く穂高連峰 さすらいのピークハンターは今週も出没・・・明神様を拝みにエッサホイサッ! |
【山 域】穂高連峰:明神岳2931m、前穂高岳3090.2m |
【コース】中ノ湯下部4-5番カーブ駐車地点〜MTB〜河童橋〜明神〜下宮川谷〜上宮川谷〜ひょうたん池〜明神東稜〜明神岳〜前穂高岳〜岳沢〜上高地〜河童橋〜中ノ湯駐車地点 |
【場 所】 長野県 上高地 明神岳 前穂高岳 【日 時】 2007年 8月26日(日) 【標高差】 約2000m、行動時間:16-17時間 【メンバー】篠崎氏、操 潤 【天 気】 晴れ〜ガス 【私的お勧め度】縦走快楽度★★★☆:景観★★★☆、登高難度:★★★(日帰りはややきつい初心者向け登攀ルート) (※☆〜★〜★★★:三つ星評価;天候・雪質の状態で滑走・登高難度は変わります) |
山スキーシーズン終盤に・・・・・高山在住の岳友:篠崎氏(彼は本格派アルピニストゆえ気安くは岳友とは言ってはならないかも?!)とこの夏は岩場でもいって遊びましょう・・・と言うお誘いを受けていた。ちなみに私は岩はやらない一般ハイカー兼山スキーやのため、高度な登攀登山は出来ないので、とりあえず8月14日穂高ワンデイ縦走の後に高山市内に立ち寄り、彼の特別訓練を受けたのでした!!ほんの1時間だけ! 内容はロープ基本結び・確保のみ・・・こんなんで本ちゃん行けるのか〜〜と一抹の不安を残しながら今回の日を迎えたのです。懸垂下降は職場の3階の壁から練習したとはあるけど・・・・(端から見たら変質者だよなこれは!) |
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2:15AM旧安房峠道路中ノ湯から少し下った駐車地点で篠崎氏と待ち合わせ、MTBで出発。少し肌寒いが釜トンネルに入り意外にきつい坂を登るとすぐにヒートアップ 3:42AM上高地河童橋たもとの某場所にMTBをデポして明神に向けて歩き出す我ら懲りない人たち・・・ |
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しばし歩くこと45分で3:50AM山のひだや到着。 | ||
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少し身支度を整え出発したがまだ真っ暗ななか、どこへ進むのか解らなくなり30分ほど時間を食ってしまう。地図とにらめっこし結局少し遊歩道を上流へ進んで左へ曲がり養魚場に飛びだした。そこからいよいよ踏み跡程度の登山道へ進入。 | ||
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5:06AM 上宮川谷を上流へ詰めるが・・・ | ||
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標高1900m地点で道が違うと篠崎さんが指摘・・・・いろいろ考えた揚げ句迷ったときは元に戻るの教訓で200mくらい下降する。 5:22AM 幻の光景:下宮川谷上部のガレから明神5峰基部 |
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6:53AM 200m下降したら大きなペンキマークと解らづらい踏み跡がガレに半分かき消され右奥上部へと続く。 ここが本来のルートです目立つ赤ペンキは暗やみでは全く見落としていた・・・かなりの時間をロスした・・・でもまだまだあきらめません!! |
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上宮川谷上部から明神東面を望む 再び気を取り直して正規ルートを登り詰める。場所によっては踏み跡程度ではっきりしないルートどりだが、おおまかな進行方向は確定したので右斜め上方向にトラバース気味にコルを目指す。8:03AM |
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ひたすら薮を漕ぎましょう。もうすぐコルです。8:54AM | ||
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8:57AM ひょうたん池到着です。思ったよりも小さかった、ひょうたん池・・・確かに形はひょうたんでした。 | ||
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ひょうたん池から見た前穂高三本槍・・・・・これが見れただけでも感動ものか!! | ||
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ひょうたん池から少し薮を漕いで、最初の壁の取り付き斜面 9:39AM | ||
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陽が昇って暑くなってきた草付き斜面にて 10:25AM |
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前穂高北尾根をほぼ目線に望む高さまで来た! 11:30AM |
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草付きが主な登路・・・半分くらいが薮漕ぎッぽい感じ 11:49AM | ||
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東稜の一角からプラトーに上がり小休止(通称:ラクダのこぶ) 12:08AM |
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このプラトーの上部にこの東稜の核心部の岩場。3級の登りで核心を越えて・・12:11AM | ||
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今来た東稜を鳥瞰する12:50AM 後はガレた稜線を明神本峰に向かって進むのみ |
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13:05PM 明神岳本峰から2峰を望む。 2峰からは一旦懸垂でコルに下降し又登り返す |
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13:08PM やっとこさ山頂です。道間違えや蒸した薮漕ぎなど一通りの試練を与えていただき何とかクリアー。 前穂高をバックに篠崎さん:明神岳山頂にて |
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明神岳山頂の懲りないさん。少し疲れ気味。岩場は比較的優しくさしたる困難もなく通過しましたがなかなか勉強にもなりました | ||
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前穂への稜線から明神岳本峰〜2峰をみる。 尖峰の明神が見事。本峰から一旦下って10m程度の懸垂がありましたが何とか無難にこなし・・・ |
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意外に長いガレ場をとぼとぼと歩き・・・前穂高山頂もしっかり踏む。最近はそつなくピークをいただくことは忘れない!14:49PM | ||
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山頂からの光景・・・14:52PM | ||
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以前雨の日に視界の無い日に前穂高に来たが、今回は見事な絶景かな・・・まえほたかの標識 | ||
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前穂高山頂から2峰のコルを挟んで槍ケ岳を望む。手前のラインと奥の槍の稜線ラインがシンメトリカルです。お気に入りのワンショット 14:52PM |
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ようやく岳沢まで下降した. 16:31PM |
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岳沢ヒュッテは仮設小屋で営業中 16:34PM |
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上高地到着。18:19PM 河童橋すぐちかくにMTBデポ |
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頑張って最後まで降車せず漕ぎ続ける・・・篠さんは恐ろしい勢いで漕ぎ上がっていった!! ドヒャーというすごい勢いで・・・唖然!! お疲れさまでした・・・19:07PM さあこれから平湯 湯の森に温泉浴に行きましょ |
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篠さんの手ほどきで何とかバリエーションルートをこなすことが出来ましたが、何せ薮漕ぎが多く暑さと虫の攻撃でかなり消耗が激しかったことは否めません。恐らくここは残雪期のルートとしてにぎわう場所ですから、しょうがないかも知れません。しかし、めったに見ることの出来ない前穂高三本槍や上高地の遊歩道からいつも見上げていた勇壮な明神岳のピークを踏めて非常に満足の行く行程でしたが、行動時間は昨年GWの穂高槍周回ワンデイスキーツアーと同じ、とうとう最長の17時間に並び消耗が激しかったことを付け加えなければならない。特に夏の山行ではスキー山行の最後は滑降を楽しむのとは違い最後の最後に下山過程の試練が訪れる事が大きな違いである。(特に今回は釜トンから中ノ湯手前までの自転車アップヒルが効きました!)とういことで、今回の方が体力的には厳しい印象もあった。そして帰りの高速は途中休憩も含めて深夜1時過ぎの帰着であったのは何かと問題も多かった・・・・ しかし無事山行を終えることが出来たのはS崎先生の手ほどきのおかげであった・・・・本ちゃんクライマー:篠崎先生の記録はこちらこの日はさすがに”婦日の仕事のブツブツ”は出ませんでした! また、日帰り小○ピークで、アルペン踊りをしませんか?という企画は本当に実行するのでしょうか????????かなり自信がないかも・・・・ |
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【注】本コースは危険度の高いコースです。十分な情報と判断が要求されますことを付け加えておきます。ここでの情報は筆者の主観によるものでありガイドの役目ではないことをご了承ください。山で生じた不利益はすべて本人の自己責任のもとでの行動に負うことをご理解ください。 |
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