【No.15】【日時】2007/04/29(日)
GW第1弾:歩いて・・登って・・豪快に滑ってまた登る!充実の白山湯ノ谷コース
【山域・山名】石川県 白山大汝峰2684m・白山釈迦岳2053m
【コース】市ノ瀬〜別当出合〜白山大汝峰〜湯ノ谷〜白山釈迦岳〜市ノ瀬(市ノ瀬BC)
【山行形態】山スキー/日帰り/ピークハント・周回
【メンバー】操 潤 単独
【累積標高差】2161m  水平移動距離22km 最高到達点大汝峰2684m
【行動時間】約10時間30分(登り市ノ瀬〜大汝峰:6時間00分、登り返し等1時間30分、下り:3時間00分)
【天候】快晴
【私的お勧め度】滑走快楽度★★★:景観★★★、滑走難度★☆:登高難度:★☆  
(※☆〜★〜★★★:三つ星評価;天候・雪質の状態で滑走・登高難度は変わります)

【行動概要】GW前半・・・北ア周辺では風雪に見舞われた模様・・・当初予定していた北ア某所を中止し行き先に迷っていたところ、今シーズンの課題と考えていた白山周辺の活動を実行した。

年に何回もない貴重な連休天候も晴れ予報・・仕事もあるが無駄には出来ない。前日まで重症の在宅介護患者さんの往診やらで出かける直前まで気が気でない状態・・・とりあえずは前夜土曜日夜10時岐阜市脱出に成功。携帯2台(MOVA・FOMA)・4アマ無線で緊急時や職場からの連絡に備える。今回は何ヶ月ぶりか?連休を利用して車中泊で白山2行を計画。

まずは第一弾:白山の大汝峰から湯ノ谷滑走を目指した。
地域情報によると4月27日に一ノ瀬まで開通したとのことだが、市ノ瀬から別当出合(標識上は9KM?もう少し近いかな?時間にして1時間30分の歩行5-6kmか?)までの歩行は避けられないが頑張ってゆこう!!

今回のルート概要:
上:市ノ瀬起点の大汝峰〜湯ノ谷滑走〜釈迦岳〜市ノ瀬周回
下:市ノ瀬起点のチブリ尾根経由〜御舎利山〜別山〜御舎利山北面〜市ノ瀬のピークハントピストン

快楽曲線

白山周回:市ノ瀬〜別当出合〜大汝峰〜湯ノ谷〜白山釈迦岳〜市ノ瀬の快楽曲線。湯ノ谷から釈迦岳への登り返しは130m程度で大したことはなかった。概ね超快適斜面で前半戦では雪不足で薮に苦しみ敗退続きであったが、今年の山スキー後半戦はすべて大当たりと言える!!

朝4時20分まだ薄暗いなか市ノ瀬出発。30分もするとヘッデンなしでも大丈夫。

別当出合5時27分。橋の敷板はしっかりと敷き詰められていた。

甚之助ヒュッテ上部6時54分。下部の林道ではほとんど雪はなかったが、標高2000m以上では雪は以外に多いんじゃない!暖冬の特徴で標高が上がるほど雪は増える傾向は間違いなさそうだ・・・

広大な弥陀ケ原:8時13分。

やたら速いツボ足単独にぶっちぎられたが概ね順調に高度を稼げた。このツボ足かなりの方なのでしょうか?ほとんど休み無く登り上げていった。途中で南竜方向に消えていったのか・・・

10時25分:6時間かかって大汝峰山頂到着・・・弥陀ケ原から左にトラバース気味に登り大汝へ。大汝から左:剣ケ峰、右:御前峰



10時26分:大汝峰山頂(2684m)で・・・360度遮るものの無い大展望。北ア・乗鞍・御嶽・後立まで完ぺきな天候

10時55分 山頂直下は結構な石が飛び出しており少し下ってから湯ノ谷に向けてGO-!!

湯ノ谷源頭を見下ろす・・・単独ではやや怖いかな〜〜(怖いもの見たさで突入〜〜!)

湯ノ谷上部は広大斜面!この辺は雪面はやや堅いが・・その後は完ぺきなまでの粗目の粉雪〜ザラメとゲレンデ以上のコンディション

デブリはほとんど無い!!うっとりするほど綺麗な雪面でした。気温が高く(11時ごろで既に15度以上)出来るだけ早い時間帯に駆け抜けたい

11時05分ごろ:

所々に岩の障害。時期的にはベストだったと思います。デブリはゼロですが、気温上昇も早くデブリの消失も早いと思う。また、比較的メジャーなはずなのでノートラックだったとは思えにくい。2日くらい前のトレースなら完全に消えてしまう位の気温だったか?(翌日チブリ小屋であった青年も私の3時間後に湯ノ谷滑走をしたらしいがノートラックだったと言っていたが・・・)

11時13分ころ:

その後は徐々にせばまり・・・もっぱら右サイドからの落石が断続的に・・・目の前にも何個か落ちてくる!かわしながら一気に滑って(実際は写真撮影で休んでいたり・・)

11時52分ころ:

このまま湯ノ谷を下ってゆくのも手ではあるが・・・単独で明日もあるし、谷割れに捕まるといやなので・・・やはり無難を選んで釈迦岳に向けて登り返し。左:ピークが釈迦岳(2053m)

12時15分ころ:

ざらざらザラメにスリップ頻回で何とか釈迦岳に・・・山頂では4名の東海+近畿混成組の皆さまと歓談。スープギョウザをいただき、行動食のみの身には、ニラの香りがありがたい刺激でした。写真を撮ってもらい滑走を見送ってもらった。暑くて暑くてだらしない格好!!前立てチャックが下がってますよ〜〜!!

登り上げた白山釈迦岳山頂より湯ノ谷上部の全貌を見る。

真ん中右奥が大汝中央の谷間を滑走してきた。おそらく”今年は雪は少ない!”と言ってもそこそこの積雪なのだろう。

大汝を中心に白山西面全景

この後は谷より景色の良い疎林ツリーランを楽しみながら尾根筋に滑走。意外に雪が多かった!サクッといきたかったが欲張って雪を繋いでいたら最後はブッシュに捕まりながら・・何とか脱出し夏道沿いに下山。

釈迦岳尾根やや丸岡谷寄り面を滑走。谷に下りてもよかったが下部での谷割れが早そうだったので適当に切り上げてきた。

12時55分ころ

丸いピークは釈迦岳見上げ。点で写っているのが見送ってくれたであろう、滋賀県岐阜県混成パーティーさん(見えますか??)

下部樹林。気持ちの良いツリーラン。この後調子に乗って滑り込みすぎて薮に捕まったm(ToT)m

2時45分ころ駐車地点着

登りはそこそこの体力気力・・湯ノ谷滑走はアドレナリン・・というよりはエフェドリン?状態で陶酔します。振り子状のやや狭い谷ですがサイドが岩に囲まれる場所もありなかなかスリリングです。デブリは少ないですが時期によってはどうなのかな?落石はかなり頻発しそうです。早い時間帯に一気滑りがいいでしょうね。まずは今シーズンの課題としていた、岐阜県周辺のメジャーな山域の探求の一つが成しえて大満足。本日の行動中に携帯が3回も鳴った・・・平日は鳴らないのに、なぜわざわざ休みの日に・・・なんてグチは言いません。

明日は・・・予定は別山(チブリ尾根〜御舎利山〜別山〜御舎利北面滑走なんだけどな〜〜疲れたな〜〜)

今回釈迦岳山頂で出会った方々のHP:

OKUMURA様のHP   SHIGEKI's SUZUKA & StarへGO!

kyuさまのHPへもGO!!

翌日4月30日(月)の記録はまた後日・・・・・・期待してないってか〜〜〜

【No.16】【日時】2007/04/30(日)
GW第2弾:疲れても、ただひたすらに登りましょう・・そして北面滑走:白山別山〜御舎利山
【山域・山名】石川県 別山2399m
【コース】市ノ瀬〜〜チブリ尾根〜御舎利山〜別山〜御舎利山北面〜市ノ瀬(市ノ瀬BC)
【山行形態】山スキー/日帰り/ピークハント・ピストン
【メンバー】操 潤 単独
【累積標高差】1870m
【行動時間】約8時間38分(登り市ノ瀬〜別山:5時間38分+道間違え無駄時間1時間も含む。下り:2時間00分)
【天候】快晴
【私的お勧め度】滑走快楽度★★:景観★★★、滑走難度★★北面の滑りこみ次第:登高難度:★★夏道が長い!  
(※☆〜★〜★★★:三つ星評価;天候・雪質の状態で滑走・登高難度は変わります)
【行動概要】

今回のルート概要:

上:市ノ瀬起点の大汝峰〜湯ノ谷滑走〜釈迦岳〜市ノ瀬周回

下:市ノ瀬起点のチブリ尾根経由〜御舎利山〜別山〜御舎利山北面〜市ノ瀬のピークハントピストン

快楽曲線

別山ピストンの快楽曲線一気登りの一気滑り!!快楽曲線の満足度は高い!!ただし歩き始めの道迷いの1時間の無駄はイタダケナイ

それは朝寝坊で始まった・・・気がつけば4時30分!出発予定時刻であった!!そそくさと準備をするも時間はどんどん過ぎ5時30分・・・慌てて出発・・・しかし、今度はチブリ尾根(初めての道)の取り付きを見逃してボーッと歩いていて、完全に見過ごし!工事林道を歩いて気がつけば左手対岸に、別当出合が見ているではないか!!こりゃー全く来すぎてしまったワイ。慌てて戻ると間違いようのない標識がある・・・がく然として夏道に取りつくがもう時間が遅すぎて止めようかと真剣に考えてしまったが・・・ここでむざむざとあきらめないのが昨今の自分の進歩したところでしょうか!(時間的にはまだここで7時過ぎなので十分間に合うのですが、仕事に夜までに戻るにはかなり頑張らないと・・・)

この道標を見逃すとはトホホです

単調な夏道を上がりましょう・・・兼用靴が泣いてます

時間を惜しんで頑張って登っていたためチブリ尾根上部小屋前まではシャッターは押さずここでようやく大展望!!振り返れば白山も

どこを滑ろうかと観察。御舎利山から別山谷に向けて落ちるルンゼ状斜面も素晴らしい

前日白山より観察した別山山頂の様子。雪はしっかりとついています。矢印が北面シュートか・・下まで降りてみたいが下部の谷の状態は??

別山山頂です・・2年前に秋に石徹白からのロングコースでの登頂以来です。

この日も昨日にもまして暑い一日だった。出発時間はやはりもっと早いほうがよい。服装がだらしないって〜〜〜!!前立て全開でっせ〜〜懲りないさんよ〜
山頂にてこの日登で同時行動していた、ツボ足の夫婦の方に折角撮ってもらったのに・・・。この方達も強かった・・・付いていけなかった・・・

石徹白からの尾根・・・銚子が峰に続く

この後北面シュート(40度くらいのやや堅いフラットな斜面で視界は良好で壁ではなかった)から標高差で200m位滑って左チブリ尾根方向にトラバッて下まで降りずに復帰・・チブリ尾根中間部より上部を望む。

(これは北面シュートではありません。チブリ尾根右手別山谷側のノーマルルートです。)

別山山頂から御舎利山を観察。

西面から別山谷に落ちるシュートも面白そうだが谷方向から尾根に復帰するのが難しそう・・・こんな感じでイメージしてみたが上部より覗くと北面よりは斜度はきつく、谷側にまっすぐ落ちており、出だしの幅は5mくらいでやや難しそうさらに右方向にガレを越えてトラバースしなければならない・・・というわけで未知の要素が多く今日の体力ではやめた〜〜といことになりました。

北面シュートから早々と尾根方向に復帰したところ。

中間部〜避難小屋間は適度な緩斜面で快適滑走!

チブリ尾根避難小屋で本日のメイン斜面を振り返る。ここの小屋には昨日湯ノ谷を滑ってきたという青年が休んでした。”自分も湯ノ谷滑って今日はここ!”同じような事を考えているんだみんな・・”しかし湯ノ谷はノートラックだった”と”朝10-11時くらいが自分の湯ノ谷通過時間なんだが・・”気温が高くてトレースが消えてしまったのか??

しばらく青年と今日の北面のことなどをしゃべりその後

チブリ尾根北面にそって標高1250mまで雪を繋いで夏道合流。その後も意外と長い夏道をエッチらほっちらと歩いて疲れながらの帰着となった・・・駐車地点時刻は午後2時。この後白峰温泉総湯に立ち寄り入浴(温泉街にある総湯はいわゆる銭湯で320円だが石鹸シャンプーリンスはないのでご注意を)
これで2日間の白山遠征は終了・・・岐阜から近いようで遠い白山石川県口。距離にして170kmで北ア周辺の180kmより近いが時間は1時間は余分にかかるので、帰りの道のりは遠い・・・おそらくGW渋滞で東海北陸道は渋滞だろうな〜〜と思いつつ・・・何とか夜に約束した在宅患者さんの往診に間に合わさなければ・・では眠たい目をこすりながらガンバで帰りましょう。今日の好天と素晴らしい白山の大斜面に御礼をしつつ・・・この後しっかりと渋滞につかまったが3時30分白峰発、夜7時00分に何とか職場復帰となった。

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