【No.18】【日時】2007/05/20(日) こんな山スキーもありです!ロープウェイで一気登り。ルンゼ滑降トレーニング in 千畳敷 |
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【山域・山名】長野県 中央アルプス 千畳敷〜三沢岳2846m〜伊那前岳2883m | |||
【コース】千畳敷カール〜極楽平〜宝剣二の沢〜三沢岳〜宝剣三の沢〜乗越浄土〜伊那前岳〜千畳敷 | |||
【山行形態】山スキー/日帰り/ピークハント・ピストン 【メンバー】篠崎純一氏(L)、操 潤 【累積標高差】約1200m 【行動時間】約8時間 【天候】午前中時々ガス〜晴れ 【私的お勧め度】滑走快楽度★★★:景観★★★、滑走難度★★☆:登高難度:★ (※☆〜★〜★★★:三つ星評価;天候・雪質の状態で滑走・登高難度は変わります) |
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【序 章】五月後半この時期になると、さすがに雪のある場所は限られてくる。中部圏では白馬周辺・穂高の一部・そして東海地方からはでは御嶽上部・中ア程度・・・情熱があれば・・だけではなかなか遠征も難しい・・移動にかかる費用・時間様々な障壁がある。しかし東海地方から比較的近くアプローチ抜群と言えば・・・そうここ中央アルプス千畳敷エリアである。特に今年は今まで以上に積雪豊富で白馬までの長距離移動を割愛すべく、ここ千畳敷でルンゼ滑走のトレーニングとしゃれ込んでみた!さらに先週穴毛谷に同行していただいた篠崎氏もここ中アにルンゼ滑走の希望を見いだすべくさっそうと再登場なのです。
本日の滑走課題 1. 確実に山頂はゲットすること(宝剣は何回も登っているので、今回はパス。めったに行けない三沢岳を含めることとする) 2. スキー山ヤの意地にかけてボーダーにはファーストトラックは譲らない?! 3. ルンゼはその最大斜度からエントリーしましょう 4. 最低三本のルンゼ滑走を取り入れるよう頑張ろう な〜んて、最初に決めた訳ではありませんが、自分勝手に心の中に思い描いていただけです。しかし、それ以上の成果が得られたようです。最終結果:篠崎氏も満面の笑顔で大満足でした。柔らかい雪にも助けられ、物おじすることなく、地元かどうかはわかりませんが、恐らくアルペンスキーエキスパートの方達に負けないくらい(恐らく他のほとんどのスキーヤー・ボーダーは我々よりは若かったのでしょう)に果敢に滑走する、我らうさぎ歳のおじさん・・いや、おっちゃん達でした・・・・ ではまずはその結果から・・・ |
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結果:1. ボーダー、その他の山スキーヤー?(アルペンかな?)を寄せ付けずシールでガンバ!何とかトップで登り上げ、左の二の沢ルンゼのファーストトラックをゲット!いきなり超快感で二人とも完全にイッちゃいました!! | ||
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結果:2. 二登目は・・・三の沢岳へこの日唯一のトレースをつける。山頂直下はしっかりと雪庇が出ており、高度感も抜群でアルパインをやらない自分には結構怖かったが、さすが百戦錬磨の篠崎氏・・・すたこらさっさとピークハント。さすがです・・・一人だったらあのリッジはご遠慮でした。 | ||
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結果:3. 三登目は宝剣三ルンゼを滑走しそのままルンゼ下部まで降り、左に大きくトラバースし、乗越浄土への一般登路を詰め上がり右手の伊那前岳の山頂もゲットし折り返してきて和合山の稜線からまっすぐカールに向けて飛び込み、これまた最高の雪質と斜面で超快感極楽滑走を味わうことが出来たのでした! もうこれでおっちゃん二人はイキまくって果ててしまいました・・・ |
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朝8時10分:ロープウェイで一気登りの直後はこんな感じで晴マークでしたがすぐにガスに覆われ、この辺り一帯は真っ白けとなりましたが、おおまかなルートはわかっているので、めげずに登行開始。先行していたスキー担ぎのツボ足・ボーダーを抜き去り、極楽平へひと登り。 | ||
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ガスに覆われながら稜線上まで約40分。ここでもガスが沸きやすく少し視界は悪い。しかし一瞬でガスは飛び去り雄大な光景が目に飛び込む!最初に三沢岳(正面ピーク)に行く予定にしていたが、稜線〜カール斜面はアイスバーンであり、まずは一本ルンゼ滑走を楽しんで、雪が緩むのを待つこととからした。 | ||
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極楽平・・・ピークはサギタルの頭:中アなのに、この季節にこの雪は一体・・・ここからは広大なバーンであるが斜度はそれほどきつくない。ではこの先、宝剣岳方面へ進みましょう | ||
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ドロップポイントへ移動しました。まず一本目は二の沢ルンゼ。上部にはきっちり雪がついており、以前、ここに来た時とはかなり様相が違います。落ち口が45度くらいですぐに40〜35度に傾斜は緩むのでクラストさえしていなければ恐怖心は少ない。 フフフッ後から考えてもこのときの緊張感は忘れられませんね・・・ |
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真横には宝剣岳が・・・この緊張がいいです | ||
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少しだけ雪壁を崩してエントリーです。様子見で少し右へトバースして・・・右手が斜面に届きそうなくらいで、傾斜はありますが雪は柔らかく、緊張感はない | ||
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エントリー見上げ。抜けるような青空になってきましたね。気分はさらに盛り上がり・・・ | ||
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中間部より見下ろし。ここまで来ると斜面は広くノートラックのバーンに思う存分落書きをさせていただきました! | ||
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上部右方向から滑走。雪が多いため岩の圧迫感が少なく高度感も少なく至極快適。 | ||
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このアルペンムードがたまりません | ||
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ターンごとにトイヤッーー・トイヤッーーと掛け声を発しながら・・・篠崎氏の最近のマイブームのようですね・・・トイヤッーーーー | ||
では続いてもう一度登り返しです。今度は皆さんがつけてくれたステップをありがたく使わせていただきスキー担ぎでツボ足登行です。では三沢岳へ登行へ進みましょう・・・ | |||
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そして・・・いきなりピークの図・・・ここはきっちりツボ足で山頂往復。 極楽平からはやや堅雪の緩斜面を三沢カールの底まで下り、しばらく左方向へトラバースしシールを貼って三沢カールを登り上げます。そして最後はやや痩せたリッジをアイゼン歩行としました。 |
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高度感抜群の稜線でした | ||
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ピークハンターの血が騒ぎます | ||
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狭い場所にスキーデポここから滑るのはちと怖い。20m程下降しスキー装着 | ||
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三の沢頂上を振り返り・・・ | ||
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さて頑張ってもう一度、三沢岳から登り返して、再度宝剣岳のルンゼ落ち口へ。最初と同じ場所ですが今度は左側の3ルンゼへ滑り込み予定。すぐ下にはツボ足で登り上げた跡が一条あり・・・正面が最後に滑走予定としている伊那前岳斜面。傾斜は30-35度程度で安定した斜度。5−6本のシュプールがある。 | ||
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2本目のルンゼ滑走見上げ。ルンゼというよりはすぐに広い斜面につながり狭いイメージは全くない。緩すぎず堅すぎず・・最高の雪質である。上部左にドロップ待スキーヤーが5名ほど我々を見送ってくれました | ||
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そして、最後は伊那前岳へ・・・ピークもちゃんと踏みました・・・ただし私、頭が痛くて高度障害が出はじめ、かなり息苦しく足が上がらない・・しかし篠崎さんは相変わらずすたこらさっさと元気・・(私)伊那前岳山頂で悲しいポーズ | ||
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乗越浄土から宝剣岳 先程滑ったを斜面(宝剣のすぐ左奥の雪屁状の斜面)を見ると壁のように見えるが、これほどきつい感じではない あとは和合山の大斜面を滑り帰るだけ・・・ |
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宝剣岳を背景に豪快滑走の数々。この時間はほとんどの登山者は下山し、カール底の簡易ゲレンデのボーダーが20人ほどで、まさに貸し切りの大斜面となっていたのです | ||
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アルペンムード一杯の場所で手軽にこんな滑走が楽しめる場所はそうない。岐阜から白馬まで300km/5時間・毛勝まで250km/6時間、北ア新穂高周辺180km/4時間・・・・中ア160km2-2.5時間(バス・ロープウェイ別で) 本当にお手軽でした・・・ただし交通費は少しかさみますが、シーズン一回くらいはこんな楽しみ方もいいかなと、我々にもルンゼ滑走の可能性が見えてきましたね・・と篠崎さんと話しながら帰路の人となりました。 今回分かったこと・・篠崎氏はモチベーションが上がると登行速度がどんどん速くなる!先週の穴毛はモチが低く遅かったですよ〜〜。そして、斜面が急でも雪が柔らかいと途端にイケイケとなってしまう(これは誰でもですが・・・)。一方、私は・・久々に高度障害で頭痛が・・ 今日の成果でいずれ2人で2号雪渓へ突入しているかもよ・・・それにしても今日は北ア北部方面は午前は必ず天候は不安定と踏んでこの場所を選んで大正解でした!! 僕のいつもより格好の良い?滑りはここ!! |
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恒例の温泉は:家族旅行村内の こぶしの湯へ・・・600円の標準的な値段と設備です。いつもやや込んでますが・・・ 蕎麦:駒ケ根から松川町まで少一時間一般道を走り・・・にっぱち庵(名前のごとくニ八蕎麦ですが、ニ八のつるつる感だけではなく、10割ばりに歯ごたえもしっかりで、大変美味しいお蕎麦でした)ここは何度も通りかけますが、営業時間と下山後の通過時間が合わず今回は下山が遅くなったおかげで午後の営業時間の18時〜にぴったんこで食べることが出来ました。季節のてんぷらと蕎麦1350円:美味しくいただき完食!
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