【日時】2008/03/23(日) 単独行のドキドキ感を味わう山旅・・・すっきりと行こう!妙法山1776m は意外にアルパイムードあり |
【山域】妙法山 【場所】岐阜県 白山北部稜線 |
【コース】国道156号野谷橋〜クルミ谷〜クルミ谷右岸尾根〜1124m〜1491m〜1700m稜線〜1756mトラバース〜1775.6m妙法山山頂(ほぼ往路往復) |
【日時】2008年3月23日(日) 【メンバー】操 単独 【装備】サロモンX-Wing、ガルモントアドレナリン、ディアミールフリーライド 【天気】曇り 【行動時間】6時間53分 【累積標高差】約1514m 【水平移動距離】約13.5km 【私的お勧め度】滑走快楽度★★☆:景観★★★、登高難度:★★☆ (※☆〜★〜★★★:三つ星評価;天候・雪質の状態で滑走・登高難度は変わります) |
今回は久々の単独です。今シーズンは白山エリアは平瀬白弓スキー場経由の御前岳周辺の周回以来2回目・・・もう陽気はすっかり春の気配。さらに最近大雨の影響で雪解けは一気に進んでいる。昨年の同時期より雪は少なくなっているのではないか・・・これはおちおちしてられません。イケイケゴーゴーである。以前から気になっていた、白山北部稜線上の一角・・・妙法山1775.6mを目指します。アプローチはもっとも簡単そうなクルミ谷経由で行ってみましょう。! |
|
|
||||||||||||||||||||||||||||
鳥瞰図(国道156号保木脇上空2200mから今回のルートを眺めてみる) |
コース概略は上記コースに従ってシンプルなコース取り。ただしこの時期林道は土砂崩れ・がけ崩れ・法面の崩壊・側面の雪崩れなど・・決していいコンディションではないので、十分な注意が必要です。特に最初のクルミ谷第2堰堤付近の右岸尾根取り付きは傾斜は急で雪も切れているところがあり、一部ムリヤリ雪壁を切り崩して突破したが・・・帰路で確認したら何とか雪の繋がっているところがあったがいずれにしても傾斜は急で雪も腐ってきて滑落注意の場所も何ヶ所かありました。クルミ谷に関してはこの周辺エリアに詳しい、山ごろさんのHP・イタゾーさんのHP・YAMADAさんのHPを参考にされたい。イタゾーさんは今シーズンは肩の治療で休止のシーズンでしょうか??活躍を期待していましたが残念です。 山行情報を参考にさせていただきました。この場をお借りして謝辞に替えさせていただきます |
|
|
正面は帰雲山。谷の中央が国道156号方面。林道を約500m進んだところ 取り付きの林道中間部ここまでは楽勝 |
|
進路をふさぐ法面崩壊 おっと!!側面雪崩れのオンパレード。潔くアイゼンに切り替える。しばしスキーは担ぎで・・・・結構危険な箇所もあり |
|
クルミ谷林道を進むと堰堤が3つ現れる。2番目の堰堤横から斜面に取りついた。取り付きのクルミ谷右岸尾根傾斜は平均35度。最大45度。朝は雪が堅く、帰路は腐ってぐさぐさ・・・ここがいちばんの核心だったか?一箇所雪が切れて薮を越え雪壁の崩してはい上がった。 |
|
1000から上部は尾根は緩やかで樹林間隔も広く滑りやすそう。 ※本日登りでビンディング(ディアミール)の取り付けビスが緩んできてフロントーピース部分が左右にガタついて揺らぐことに気がついた!!板はサロモンX-Wing2008年モデル。ビンディングは以前付いていたものを外して流用。2004年購入モデル。そろそろ寿命なのかな〜〜 途中でビスが抜けたらヤバイ・・・とビビリながらかなりセーブしての登りとなった。雪面を強く踏み込んだり蹴り込んだりする動作は極力避けてのビビリ登高がつづくのでした・・・(結果何とか壊れずに滑走し降りてこれたが、早速ショップへ宅急便で送り修理にだしたのです・・・) |
|
妙法山 1400m前後から尾根は徐々に細く傾斜も35度程度となる。何とか滑落しないようにジグルがやや急傾斜となり1600前後はツボ足とした。潜ってきつかったが気合いでクリアー 写真は1600m付近からの妙法山 なかなかアルパインチックな山容 |
|
妙法山 拡大!あそこまでは何箇所かアップダウンがありそう・・・上手くトラバースできるのか? |
|
上部稜線がどんどん近づいてきた この上部1600m〜1700mが急になるがツボ足はひざまで潜り大変であった。 |
|
最後100mの登り・・・ ここでツボ足に切り替え・・・ |
|
地図上1756mピーク付近から鞍部1700mを挟んで妙法山山頂 1700m稜線に出ると、うって変わってなだらかな景色となる・・・ただし荒谷側斜面をトラバースするのは要注意。クレバスも何箇所かあり、昨今の気温では全層雪崩もヤバイ・・・滑落したら200m位は落ちそう・・・安全パイで上部稜線まで上がるのが正解。 何箇所かアップダウンを繰り返しようやく正面に妙法山が見える。一旦80m弱下って100m登り返し・・・ |
|
ようやく山頂・・・ 最後の最後で急斜面をジグしようとしたら5m滑落。ゆっくり落ち、雪も柔らかく思いっきりひじを雪面に差し込んだだけで停止した・・・滑落地点からほんのひと登りで山頂。左はキットすぱっと切れているに違いない・・・ |
|
山頂直下斜面と白山御前ヶ峰・剣ケ峰 |
|
山頂は広い。この辺は野谷荘司や三方崩・どこも似たような地形であるが、野谷荘司よりはワンランク上の山だと思う。途中の一部雪稜は雪の状態によってはやや危険箇所あり・・・・ 背後は白山本峰なのですが・・・おっちゃんいいところでが邪魔して見えません!!<(_ _)> |
|
白山眺望 |
|
三方崩山 |
|
妙法山山頂から北部をみる。 左いちばん奥:野谷荘司方面稜線上1780mピークと思われる。手前が1756mピークかなり広く伸びやかな地形 |
|
山頂からダイレクトに滑走、今日の雪は重くコントロールが難しかったが概ね快適!!ガチガチの氷だったら滑れないヨここは・・・ 鞍部から妙法山山頂を顧みる。今日は完全に独り占め・・・だれも登ってくる気配無し。 |
|
本日のハイライトの山頂直下一枚バーン。上部で一部スラフ雪崩発生。一気に行こう・・・ |
|
稜線平坦部には立派な樺も・・・ |
|
単独なので、登ってきた尾根どおしに戻ることにする。トラバース気味にクルミ谷側に降りてみたが、雪が腐っており、滑る傍らからロールケーキが発生し後ろから襲いかかってくる・・・雪崩れそうでヤバイので再び尾根に戻る。狭い稜線は適度に雪が重いため斜度は40度〜位あったが快適。 |
|
稜線から眼下に猿が馬場山・帰雲山・鳩ケ谷ダム、はるか彼方に北アルプス |
|
稜線からみた野谷荘司(右)から続く上部稜線。根性技術があれば稜線のどこからでもドロップ可能・・・・単独ではね・・・キ・ケ・ン・・・ |
|
1300m付近の尾根まで下降してきたら何と休憩中の山スキーヤーに遭遇!!ここに来る人はいないだろうと踏んでいたが、物好きはいるもんだ・・・この方はやや出発も遅く天候も下り坂だから山頂は踏めなかったか? しかし朝のスタート時に何日か前のトレースらしき跡もあったので何人かは妙法山を目指しているのでしょうね・・・ 12:50 出発から6時間53分で比較的すっきり戻ってきました。本日はエナジー補給(ゼリー100カロリーとパワーバージェル120カロリー)のみで220カロリーと省エネ登山でありました。 |
温泉は・・・・・ 桜香の湯は700円と高いが今回は100円引き券があったので600円!しかし、バスタオル・フェイスタオルを貸し出してくれるし、もちコインロッカーはタダで施設も綺麗・お湯もアルカリ系でよいのでむしろ安いほうかな! 蕎麦は・・・・・ 心打亭の蕎麦は適度に弾力があって美味しいのだが(一九か?)つけ汁が・・・甘い・薄い・かえしが弱い・・・残念。市販の蕎麦つゆのような味だったかな〜〜・・・・・・・ |