2006/05/03(水)
GW第一段:豪快なシュートが手ごろなアプローチで楽しめる東海地方の穴場スポット
岐阜県:チャオ御岳スノーリゾート上部:継子岳”ぼくらのライン”滑走
【メンバー】:単独
【累積標高差】1180m(ゲレンデボトムからシール歩行)
【最高到達点】:継子岳2859m
【総行動時間】:5時間30分
【登り】3.5時間;【下り】2時間(山頂からお釜への滑走登り返しも含む)
【装備】Garmont Gride Gfit、Fisher X-pedition 150cm、 ディアミールXP
以前から気になっていた、岐阜市の石際氏のHPhttp://ojin.nobody.jp/で紹介されていた。御嶽山飛騨側の山頂の一角である御岳チャオスキー場上部から突き上げる継子岳山頂から落ちるいく筋ものシュートがある。その中でもとりわけ美しくまっすぐに落ちる通称”ぼくらのライン”を滑走した。今年は雪が多く御岳でさえ例年の2倍の積雪であり、山頂がクラストしない時期での積雪状況から今年のベストシーズンと判断しGW第一段として向かってみました。ルート図はGPSの軌跡ログが残らなかったので、石際氏のHPを参照ください。いくつも滑走ラインがありますのでどこを滑っても楽しめそうなラインが多いです。ただし標高差600mでまっすぐに落ちるのでクラスト時はかなりの緊張を強いられます。雪が緩む時期・時間を選んでください。

チャオ御岳スノーリゾートから見上げる継子岳。御岳飛騨側山頂の一角2859である。一般的に御嶽山は長野県側おんたけスキー場か御岳ロープウェイスキー場からのアプローチが多い。今回の目指すラインは元岐阜ケルン石際氏と春日井氏によって報告もあったルートである。二番三番煎じばかりの山行記録ですが、わたしも以前からトライしたいな〜と思い、今回、前日の岐阜方面の新聞紙面で御岳チャオスキー場からの山容が写っており絶好のコンディションと判断し急遽:翌日に控えた槍穂ワンデイの前に無理やり入れてしまったのです。

さ〜、目指すは左手スカイラインに沿ってまっすぐ落ちる軽い沢状斜面。通称”ぼくらのライン”。上り下りトもほぼ同ルートで、下りは途中で少しずつ右手にトラバースして降りてきましょう。豪快に飛ばしすぎるとスキー場トップから離れてしまいます。今回は山スキーヤーらしくゴンドラは使いません。頑張ってシールアップしましょう。ゲレンデボトム1750mからトップ2859mまで1100mの登りです。

登路途中で・・・快晴!!久しぶりの気持ちの良い天気。やっぱりこうでなくっちゃ!!

継子岳山頂から木曽側剣ケ峰山

四の池へ滑り込んで見上げ。

山頂でほっこりと・・・雪はそろそろ緩んだでしょう。さて滑降の準備です

斜度は緩く見えますが最大で40度くらいでしょうか。平均35度くらいでまっすぐに落ちてゆきます。さー好きなだけ・・どうぞイッチャッテください!

最初のワンターンで本日のできの良さがわかった!!絶叫しながら落ちてゆきましょう!!

どんどん落ちて途中でトラバース気味に入ります。まだまだ落ちます。

最高のザラメ斜面でした。もう終わりです・・寂しい感じですが、とっとと降りましょう。明日があります・・・こうやって見上げるとあまり高度感を感じないですが、見下ろしは全く遮るものが無く緊張感抜群です。

もう自己満足意外何者でもありません・・・ではこの後は狭い樹林にぶつからないようにしながらゲレンデトップへ。ゲレンデはノンストップでバイバイである・・・

山頂お釜の滑り込みさえなければ、登り返しなど全く無い豪快な一本が楽しめるスッキリとした半日コースです。こんな素晴らしいラインがあるとは驚きでした。私の住む岐阜市内から距離的には穂高方面と変わらないくらいの場所ですが、この御嶽山は独立峰であり特にチャオからみると典型的なのコニーデ型の斜面を形成しています。残雪期には豪快な一本が滑れる素晴らしいエリアであると再認識できました。奥美濃の樹林パウダーもいいですが明るく壮大な景色の楽しめる豪快山スキーならこういった斜面が大好きです。でもくれぐれもガチガチクラストは危険そーな傾斜でしたので時期が難しいです。

この素晴らしいエリアを報告していただいた石際氏・春日井氏に感謝です。ありがとうございました。


(赤:登路、青:滑走ライン)

この3月での時期は全体が雪に覆われてラインどりは自由自在のように見えます。山頂部から見ると最初のすべり出しは開田高原マイヤスキー場方向へ出るラインだと思います。マイヤにまっすぐ落ちる完全なルンゼではないとは思いますが・・・?やや右寄りの沢状のラインも岩をよけながらの快適な斜面です。今年の雪の量だとどこでも OKでした

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